VW、排ガス不正のリコール内容を発表…ソフト更新と部品装着へ

自動車 ビジネス 企業動向
フォルクスワーゲングループのEA189型ディーゼルエンジンのリコール内容
フォルクスワーゲングループのEA189型ディーゼルエンジンのリコール内容 全 2 枚 拡大写真

一部ディーゼル車に、排ガス試験を不正にクリアする違法なソフトウェアを搭載していたフォルクスワーゲングループ。同社が欧州でのリコール(回収・無償修理)の内容を開示した。

これは11月25日、フォルクスワーゲングループが明らかにしたもの。排ガス不正が行われたEA189型ディーゼルエンジンに関して、「ドイツ連邦自動車局(KBA)から、リコール計画の認可を得た」と発表している。

今回の問題は、フォルクスワーゲングループの一部ディーゼル車に、違法なソフトウェア、「ディフィートデバイス(無効化機能)」を装着。このソフトウェアは、車両がダイナモ上で排出ガス検査を受けていることを、ステアリングホイールや車輪の状態などから察知。排出ガス検査の時だけ、排出ガス浄化機能をフル稼働させて、検査をクリアしていた。

一方、通常の走行状態では、顧客が望む燃費や動力性能を実現するために、ソフトウェアの無効化機能が作動。排出ガス浄化機能が無効化されるために、排出ガス基準を大きく上回る有害物質を放出していた。

11月25日のフォルクスワーゲングループの発表では、EA189型ディーゼルエンジンのうち、「2.0TDI」ではソフトウェアを更新するリコール作業を予定。

一方、「1.6TDI」ではソフトウェアの更新と、「エアフロートランスフォーマー」と呼ばれる部品の追加を行う。エアフロートランスフォーマーは、吸気量を測るセンサーの近くに装着されるメッシュ材。これにより、欧州の排出ガス基準に適合させる。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. マッドスタータイヤ、新サイズ追加で軽自動車市場拡大へ 5月下旬から発売
  2. VWの小型SUVクーペ『ニーヴァス』、スポーティな「GTS」誕生
  3. BYD初のステーションワゴン発表、PHEVの『シール 06 DM-iワゴン』
  4. ポイ活主婦に自動車税の納付の仕方を聞く…キャンペーンで全額還元・ポイントで0円払いもできる!
  5. 「まるでCG」ジャガーの次世代コンセプト『Type 00』、モナコで公開
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. “走る巨大バッテリー”の実力! BEV+家電は悪天候でも快適に遊べる組み合わせだった
  2. EVシフトの大減速、COP消滅の危機…2024年を振り返りこの先を考える 【池田直渡の着眼大局】
  3. 【学生向け】人とくるまのテクノロジー展 2025 学生向けブース訪問ツアーを開催…トヨタ、ホンダ、矢崎総業、マーレのブースを訪問
  4. 地域再エネ活用の収益を還元、ホンダ N-VAN e:を茨城県神栖市へ無償提供
  5. 住友ゴム、タイヤ製造に水素活用…年間1000トンのCO2削減へ
ランキングをもっと見る