【フォード エクスプローラー 試乗】排気量の拡大で生まれた余裕…松下宏

試乗記 輸入車
フォード エクスプローラー
フォード エクスプローラー 全 14 枚 拡大写真

日本で売れるフォード車の3分の1が『エクスプローラー』で、その3分の2をFF車が占めるという。これを強化するため排気量を2.3リットルに拡大した新エンジンを搭載した。当然ながら最近のフォードが積極的に展開する直噴ターボ仕様のEcoBoostエンジンである。

【画像全14枚】

大柄なSUVモデルなのでFFの2WD車であるといっても車両重量は2トンに達するが、従来の2.0リットルエンジンでもけっこう良く走る印象があったから、排気量アップされて192kW/420Nmのパワー&トルクを得るようになった新型車は走りに余裕が生まれている。

しかも効率の良いエンジンでボディとのバランスも良くなったためか、燃費も8.2km/リットルから8.6km/リットルに向上したのだから2.3リットルへの排気量アップには十分な意味がある。

動力性能はガソリンなら3.5~4.0リットル級のエンジンに相当するものだし、またトルクに関しては同クラスのディーゼルターボに匹敵するものだ。走りに余裕が生まれるのは当然という感じである。パドルシフトが新設定されて操作性が高まったのも評価できる。

今回の改良では、フロントデザインの変更や快適装備の充実化、ドアのシール性の強化による静粛性の向上なども図られた。静粛性は少し走らせるとすぐに分かるくらいに改善されている。

大柄なボディで着座位置が高いために乗降性にやや難があるほか、乗り心地は乗用車的な感覚に乏しい部分があるのだが、日本ではお勧めできない左ハンドルという設定も含め、エクスプローラーを買う人にとってはそれが魅力的な部分だったりする。

広いユーザー層を獲得できるクルマではないが、コアなユーザーにはしっかりと刺さるクルマだと思う。

■5つ星評価
パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★
オススメ度:★★★

松下宏|自動車評論家
1951年群馬県前橋市生まれ。自動車業界誌記者、クルマ雑誌編集者を経てフリーランサーに。税金、保険、諸費用など、クルマとお金に関係する経済的な話に強いことで知られる。ほぼ毎日、ネット上に日記を執筆中。

《松下宏》

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