【フォード エクスプローラー 試乗】排気量アップでトルクがリッチに…松田秀士

試乗記 輸入車
フォード エクスプローラー
フォード エクスプローラー 全 12 枚 拡大写真

『エクスプローラー』はFFモデルが売り上げ全体の60%以上を占めるのだという。SUVを購入したとしても走るのはほとんどがオンロード。SUVといえども必ずしも4WDである必要はないのだ。

SUVのFF化と同様にエンジンのダウンサイジングが流行だが、今回はこれまで採用されていた2.0リットルエンジンに変えて2.3リットルEcoBoostエンジンが採用された。ちょっとトレンドに逆行しているかのようなサイズアップだが、やはり2.3リットルターボはわずか0.3リットルの差とは思えないほどにトルクがリッチ。特に低速域からの加速力が大きく、市街地などの走行が以前の2.0リットルターボに比べてとても楽に加速してくれる。

別にラインナップされる3.5リットル V6エンジンと比較しても、最大トルクでは7.6kg-m上回る42.8kg-mを1000rpm低い3000rpmで発生する。低速域でのドライバビリティは各上のV6モデルよりも扱いやすいのだ。

V6モデルに関しては来年ターボ化されたEcoBoostエンジンが追加予定だが、それでも最大トルクは48.3kg-mを3500rpmとなり、実用回転域ではほとんど変わらない数値といえるだろう。この直4 2.3リットルEcoBoostエンジンの凄さがわかるというもの。

ハンドリングは締まったサスペンションだが適度なロールがあり、そのロールも速すぎないので安心・安定感のあるもの。SUVの割には低重心なので安定感があることと、フォード車全体にいえる自立直進性が高くSUVらしいどっしりとした重厚感もある。さらに静粛性が高く、遠出の疲労感が少ない。

■5つ星評価
パッケージング/★★★★★
インテリア・居住性/★★★★
パワーソース/★★★★
フットワーク/★★★★
オススメ度/★★★★★

松田秀士|レーシングドライバー/モータージャーナリスト/僧侶
成仏する直前まで元気でクルマを運転できる自分でいたい。「お浄土までぶっ飛ばせ!」をモットーに、スローエイジングという独自の健康法を実践しスーパーGT最年長55歳の現役レーサー。これまでにINDY500に4度出場し、ルマンを含む世界4大24時間レース全てに出場経験を持つ。メカニズムにも強く、レースカーのセットアップや一般車の解析などを得意とする。専門誌等への寄稿文は分かりやすさと臨場感を伝えることを心がけている。

《松田秀士》

松田秀士

成仏する直前まで元気でクルマを運転できる自分でいたい。「お浄土までぶっ飛ばせ!」をモットーに、スローエイジングという独自の健康法を実践する。これまでにINDY500に4度出場し、ルマンを含む世界4大24時間レース全てに出場経験を持つ。メカニズムにも強く、レースカーのセットアップや一般車の解析などを得意とする。専門誌等への寄稿文は分かりやすさと臨場感を伝えることを心がけている。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『カローラ』米2026年モデル、新デジタルメーター搭載で今秋発売へ
  2. 航続262kmの新型電動バイクが約10万円から、ビンファストが2モデル発表
  3. 新型ドゥカティ『パニガーレV2S』日本上陸に「スイングアームアームすげー」「日本じゃ全力は使えない」など驚きの声
  4. 125ccスクーターでもここまで違う!? スズキ『バーグマン』とヤマハ『NMAX』を徹底比較
  5. ホンダ『プレリュード』新型、シビック タイプRのサスペンションとブレーキ技術搭載へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. 栃木ホンダ販売、テラチャージの急速充電器設置…EV充電環境を強化
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る