てんかん発作で9人重軽傷、運転の男は危険運転を否認

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今年8月、北海道共和町内の国道で軽乗用車を運転中にてんかん発作の症状を起こし、ツーリング中の自転車に突っ込んで9人に重軽傷を負わせたとして、危険運転致傷などの罪に問われた57歳の男に対する初公判が11月30日、札幌地裁小樽支部で開かれた。被告は危険運転を否認している。

問題の事故は2015年8月19日の午前10時20分ごろ発生した。共和町国富付近の国道276号(片側1車線の直線区間)で、ツーリングのために道路左側の路肩を走行していたスポーツ用自転車9台に対し、後ろから進行してきた乗用車が追突。自転車に乗っていた東京の大学生3人が重傷、6人が軽傷を負った。

クルマを運転していた札幌市北区内に在住する57歳の男にはてんかん発作の症状があり、事故直前にも発作による意識障害を起こしていたことも判明。検察は男を自動車運転死傷行為処罰法違反(危険運転致傷)の罪で起訴していた。

11月30日に札幌地裁小樽支部で開かれた初公判で、被告の男は「てんかん発作の症状が出ると思ってクルマを運転していたわけではない」と主張。事故を起こしたことは認めたものの、危険運転の部分は否認した。

続いて行われた冒頭陳述で検察側は「被告は医師から何度も運転を控えるように注意されており、てんかん発作が起こる可能性を認識していた」と指摘。事故以前に意識を失う症状を出していたことも明らかにしている。

《石田真一》

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