【トヨタ プリウス 新型】メインカラーが「赤」や「ライムグリーン」になった理由とは

自動車 ニューモデル 新型車
トヨタ プリウス
トヨタ プリウス 全 8 枚 拡大写真
フルモデルチェンジしたトヨタ『プリウス』のボディカラーは、車両のキャラクターをアピールすべく、これまでのハイブリッド特有のカラーからの脱却が図られている。

3代目となる先代プリウスのカラーも担当した、トヨタ自動車デザイン本部デザイン開発部カラーデザイン室の居垣富実子さんは、「これまでのハイブリッドのカラーはライトブルーやパープルなどで進めてきたが、現在それらのカラーが定着し始めたので、『アクア』あたりから、車両のキャラクターをアピールする方向に変えていこうとしている」と話す。そこで新型プリウスは、「アクアを上回るような、革新的でクリアなカラーを開発したいと思った」と述べる。

そのコンセプトは “アイコニックヒューマンテック”で、これはデザイン全体の統一したコンセプトワードだ。「遊び心、ユーモアを持たせながら、人とテクノロジーの融合というコンセプトで開発した」と居垣さん。

特にカタログ上では「エモーショナルレッド」と、「サーモテクトライムグリーン」をアピール。「今までにない設定であまりアピールして来なかった赤と、“遮熱カラー”としてサーモテクトライムグリーンを採用したので、鮮やかでクリアな色としてそれらをアピールしている」という。

そのサーモテットライムグリーンは、赤外線を反射する粒子を用い、 遮熱機能を持たせることに成功した世界初の技術だ。他のカラーではなくこのライムグリーンを選んだ理由として居垣さんは、「世界初の技術をアピールするのには、新芽のようなフレッシュさ、若々しさをイメージさせるこのライムグリーンがふさわしいと考えたからだ」と説明。

そして今後としては、「今回、このライムグリーンでユーザーに認識してもらい、今後はもう少しベーシックな色でも展開していきたい」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「TWIN TURBOのロゴ懐かしい!」Z32ファン感涙、レトロ感あふれる新型『フェアレディZ』が話題に
  2. 「みんなガソリン車が欲しいんだよ…」フィアットの新コンパクト『グランデパンダ』、6速MT登場に日本のファンも反応
  3. メルセデスベンツ『GLC』新型、インテリア先行公開…史上最大39.1インチディスプレイ採用
  4. 【スズキ GSX250R 試乗】ハンドリングは「小さなハヤブサ」!? 250ccらしからぬ独自の存在感…伊丹孝裕
  5. 「めっちゃカッコよくない?」無限仕様の新型『プレリュード』が話題に、SNSではホイールにも「たまらない」の声
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る