【トヨタ プリウス 新型】クリアさを表現するのに苦労した「赤」

自動車 ニューモデル 新型車
トヨタ プリウス(エモーショナルレッド)
トヨタ プリウス(エモーショナルレッド) 全 10 枚 拡大写真
4代目になったトヨタ『プリウス』のボディカラーに、新たに開発した3色が導入された。

今回導入された新色は、エモーショナルレッド、サーモテクトライムグリーン、スティールブロンドの3色だ。トヨタ自動車デザイン本部デザイン開発部カラーデザイン室の居垣富実子さんによると、スティールブロンドは、「ライムグリーンとレッドが多く紙面等に出るカラーに対し、少し控えめだがベーシックな色ながらも、色相で先進性と優しさ、温かみを表現している」とコメント。

そして、個人的に思い入れのあるカラーは、「エモーショナルレッド」だと居垣さん。その理由は、「クリアさを表現するために試行錯誤したからだ」という。このカラーは、層を重ねることで、にごりのない色鮮やかさと、 深みのある存在感の強いカラーだ。居垣さんは、「(カラー)デザインのみならず技術的な要素を兼ね合わせることで、プリウスとしての先進性を表現したので、そのバランスで苦労した」と述べる。

4代目プリウスは、インテリアカラーにもこだわりがある。「クールグレー」という室内色は、トヨタの中ではかなり明るい色相の設定だ。その理由は、「明るくクリアな色がユーザーから求められているので、ハイコントラストでクリアな内装色を設定した」と説明。3代目のインテリアカラーもユーザーからは好評ではあったが、新型のエクステリアとちぐはぐにならないよう、「先進性と新技術の融合をカラーで表現した結果だ」とした。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「TWIN TURBOのロゴ懐かしい!」Z32ファン感涙、レトロ感あふれる新型『フェアレディZ』が話題に
  2. メルセデスベンツ『GLC』新型、インテリア先行公開…史上最大39.1インチディスプレイ採用
  3. 【スズキ GSX250R 試乗】ハンドリングは「小さなハヤブサ」!? 250ccらしからぬ独自の存在感…伊丹孝裕
  4. 「みんなガソリン車が欲しいんだよ…」フィアットの新コンパクト『グランデパンダ』、6速MT登場に日本のファンも反応
  5. 「動画を観る」もっとも良い方法とは? トヨタ車純正ディスプレイオーディオ搭載車の場合は?[車内エンタメ最新事情]
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る