【カーオブザイヤー15 選考コメント】「マイナスのものづくり」を評価…森口将之

自動車 ビジネス 国内マーケット
スズキ アルト F
スズキ アルト F 全 8 枚 拡大写真

今年の一台を決める「日本カー・オブ・ザ・イヤー 2015-2016」が発表された。モータージャーナリストをはじめとする60名の選考委員による選考コメントが、公式サイトで公開されている。各委員の得点とともに引用し、紹介する。

【画像全8枚】

モータージャーナリスト&モビリティジャーナリストの森口将之氏はスズキ『アルト/アルト ターボRS/アルト ラパン』に10点。以下は日本カー・オブ・ザ・イヤーHPに掲載されたコメントである。

「新型アルトでもっとも評価したいのは、マイナスのものづくりである。車両重量600kg台という驚異的な軽量化により、ガソリン車でトップクラスの燃費を 実現しただけでなく、自然吸気エンジンでも満足できる加速、そして意のままに動くという運転の楽しさまで手にしている。高価な素材を使わず、ターボエンジ ンにも耐える強さを備えたうえで、この軽さは賞賛に値する。デザインも装飾に頼ることなく、プロポーションの美しさにこだわり、カタチで選びたくなる1台 としている。ラパンも愛玩性や部屋感覚を強調しつつ、華美に走らずシンプルにまとめており好感が持てる。

20世紀、自動車は大きく、重く、速くなり、結果 として環境問題の主因になった。いま自動車が目指すべきはマイナス方向の進化であり、新型アルトは今後のクルマづくりの指標のひとつであると思っている」。

全投票点数は下記の通り。
スズキ『アルト/アルト ターボRS/アルト ラパン』:10点
マツダ『ロードスター』:6点
ホンダ『S660』:5点
トヨタ『シエンタ』:2点
ジャガー『XE』:2点

森口将之|モータージャーナリスト&モビリティジャーナリスト
1962年東京都生まれ。自動車専門誌の編集部を経て1993年に独立。雑誌、イン ターネット、ラジオなどで活動。ヨーロッパ車、なかでもフランス車を得 意とし、カテゴリーではコンパクトカーや商用車など生活に根づいた車種を好む。趣味の乗り物である旧車の解説や試乗も多く担当する。また自動車以外の交通 事情やまちづくりなども精力的に取材。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。グッドデザイン賞審査委員。

《出典:日本カー・オブ・ザ・イヤーHP》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ハイエースの牙城を崩すか、個性的デザインの「EVバン」が日本上陸…キア『PV5』発売は2026年春
  2. スズキが新型「軽EV」を世界初公開へ、2026年度内に量産化、軽商用EVも…ジャパンモビリティショー2025
  3. 寂しさ45%、読者の感情:レクサス『LS』生産終了…「時代の流れ」「次への期待」が交錯
  4. ヤマハ発動機が新型3輪オープンカー、「AIで成長する」2輪車を世界初公開! 大型EVバイクなど16モデルずらり…ジャパンモビリティショー2025
  5. Z32ファン感涙、レトロ感あふれる『フェアレディZ』が話題…9月の新型車記事ベスト5
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る