【新聞ウォッチ】燃料電池車 MIRAI 発売1年、納車は「忍」の一字

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トヨタ MIRAI の生産ライン
トヨタ MIRAI の生産ライン 全 3 枚 拡大写真

気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

【画像全3枚】

2015年12月16日付

●軽減税率制度固まる、与党、税制大綱きょう決定(読売・1面)

●ミライ納車3年待ち、発売1年生産後手、普及進まず(読売・8面)

●日産の独立性明文化評価、ゴーン社長、ルノーと提携維持(読売・8面)

●曙ブレーキ、過大計上(読売・9面)

●今年は「安」(朝日・1面)

●特区新たに4自治体、無人タクシー、ドローン宅配(朝日・7面)

●トヨタ世界販売3年連続1000万台、来年計画(朝日・8面)

●五輪組織委が統治強化、改革案「業務見える化」も(産経・1面)

●インドで車載通信提供、ホンダ、ネットに常時接続(日経・9面)

●四輪・ロボに700億円、ヤマハ発が成長投資枠、3か年計画、M&Aなどに600億円(日経・11面)

●パーク24、最高益に、今期最終135億円、5円増配年60円(日経・17面)

ひとくちコメント

2015年の世相を表す漢字が安倍首相もお気に入りの「安」に決まったが、トヨタ自動車が鳴り物入りで発売した水素で走る燃料電池車(FCV)『MIRAI(ミライ)』の納車状況を漢字で表せば「忍」の一文字となるようだ。

12月15日はそのミライを発売してからちょうど1年。16日付の日経朝刊が「受注、1年で3300台超」などと報じていたのに次いで、きょうの読売も「ミライ納車3年待ち」と取り上げている。

記事によると、この1年間の受注は国内だけで3000台を超えたそうだが、生産が追いつかず納車時期は3~4年待ちの状態だという。当初の販売目標は年400台で、受注ベースでは「計画比8倍超となる」(日経)そうだ。

つまり、これから購入の手続きをしても、実際にハンドルを握ることができるのは東京五輪・パラリンピックが開催される2020年ごろ。首を長くして忍耐強く待たなくてはならないというわけだ。

ミライは新しい技術を数多く搭載しており、高い品質を維持するために熟練工が手作業で一台一台を丁寧に造り込みながら仕上げているのが売りである。このため、生産台数は限られて1日わずか3台というスローペースだ。

トヨタでは人員や生産体制を強化して、生産台数を16年に2000台、17年に3000台と段階的に引き上げるというが、海外向けの受注も含めると焼け石に水で、納車の短縮にはつながりそうにもない。

もっとも、FCVに水素を補給する水素ステーションの設置も遅れ気味であり、街中でもひんぱんにミライとすれちがう日がやって来るのは、いつのことになるのかもわからない。

《福田俊之》

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