【官能カーオーディオ!】“サブウーファー”でオーディオをより楽しく パート3…低音強化プランB

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【官能カーオーディオ!】“サブウーファー”でオーディオをより楽しく パート3…低音強化プランB
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“低音”を強化するための頼れる存在、“サブウーファー”について解説している。第3回目となる今回は、「本格タイプ」をご紹介していこうと思う。「本格」たるメリットはどこにあるのか、どのような種類があるのか、それらを詳細に検証していく。

最初に、「本格タイプ」とはどのようなものなのか説明しておきたい。それは、「大型の“サブウーファーユニット”を、大型の“ボックス”に組み込んだもの」である。

ところで前回は「パワードサブウーファー」について解説した。それらは、“サブウーファーユニット”、“ボックス”、“パワーアンプ”が一体化したオールインワンの製品だった。

そしてこれらは、言ってしまえば“簡易的なタイプ”でもある。どのように簡易的なのかというと、ポイントは“ボックス”にある。本来ならば、“サブウーファー”を鳴らすためのボックスは、大型化してしまう宿命を持っている。ボックスの容量は、振動板の大きさに概ね比例する。20リットルとか30リットル、場合によってはそれ以上の容量を必要とすることもある。しかし「パワードサブウーファー」は、シート下に収めることができるほどの“小型化”が実現されている。特殊な構造・機構を用いることでそれが成し遂げられていて、そのこと自体は高い技術力の賜物である。

しかしながら、音質の面で限界があることも事実なのだ。大型のボックスに収められた“サブウーファーユニット”で、空気をしっかりと揺らして鳴らされる低音とは、少々質が違ってしまうのだ。異なるのは、パワー感やエネルギー感。「パワードサブウーファー」では、周波数特性的にはローエンドまで音を発することができても、パンチに欠けるサウンドになってしまいがちなのだ。

というわけで、低音の質にこだわるのなら、「本格タイプ」が有利だ。

さて、「本格タイプ」は大きく2種類に分類できる。1つは、既製のボックスに“サブウーファーユニット”が収められた形で製品化されている、「コンプリートタイプ」。もう1つは、単体の“サブウーファーユニット”を用意してボックスを製作する、「ワンオフタイプ」だ。

コストを抑えたいと考えるならば前者が有利だ。セットになっている分、予算的にお買い得な製品が多い。さらに、そのユニットの特性を知り尽くしているメーカーがボックスを作るわけなので、設計が的確だ。つまり、音質性能に関しても安心感が高い。失敗がないのである。

対して、「ワンオフタイプ」は、逆に、自由に設計できることがメリットとなる。装着する場所に合わせて都合の良い形にすることが可能で、さらには、サウンドの方向性もコントロールできる。ボックスの容量を調整したり、または“ポート”と呼ばれる構造を組み込むなどして、鳴り方を変えていけるのだ。

ちなみに、ボックスを自作するユーザーも少なくない。作ること自体も楽しく、さらにはコストを抑えることも可能なので、自作するのも大いにアリだ。しかし、プロに任せたほうが確実だ。容量、形状、素材、内部の補強の仕方、吸音材を使うテクニック等々、サブウーファーボックスの製作にはさまざまなノウハウが存在している。プロならば、それらを持ち得ているので、自由自在に効果的なボックスを作ってくれることだろう。

ところで、「本格タイプ」ではパワーアンプが別途必要となる。その分コストがかかるのだが、自由に選べることは大きなメリットだ。パワーアンプにはさまざまなタイプがある。せっかくなので、パワーアンプ選びも大いに楽しみたい。

選び方のポイントを少々解説しておこう。価格、グレード、出力等々、懸案事項は多々あるが、「何chアンプを選ぶか」も、熟考すべき重要なポイントである。“サブウーファー”1発だけを鳴らすのには1ch(モノラル)アンプがあればOKだが、敢えて2chアンプをチョイスして、2chを1chタイプのように接続(ブリッジ接続)して使う、という選択肢もある。この方法の利点は、廉価なアンプでもパワーを稼げること。案外リーズナブルに収めることも可能なのだ。

または、4chアンプをチョイスして、その2ch分を“サブウーファー”に使い、残りの2chをフロントスピーカーに使う、という作戦もアリだ。どうせ外部アンプを導入するのなら、システム全体を“本格化”させようという考え方だ。フロントスピーカーのグレードアップも視野に入れるなら、この方法はおすすめだ。全体のコストを抑えることができるのだ。

さて、“サブウーファー”を導入する方法のすべてをご紹介してきた。次回は、「上手な“サブウーファー”の鳴らし方」について解説していく。次回もぜひぜひ、お読みいただきたい。

《太田祥三》

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