【新聞ウォッチ】ぽかぽか陽気の仕事始め、実業団駅伝トヨタ連覇、ホンダ・GM提携拡大

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2016年1月4日付

●ホンダ・GM提携拡大、エコカーPHV共同開発、最終調整(読売・1面)

●正月休み「短かった」Uターン終日混雑(読売・35面)

●ANA「A380」3機導入へ、世界最大の旅客機、ハワイ路線拡充(朝日・4面)

●成長率「1%台」7割、16年見通し、緩やかな回復、主要企業調査(毎日・1面)

●タカタ支援「日の丸連合」エアバッグ、国内自動車が共同出資検討(産経・2面)

●産業景気予想特集、経営者の目、池史彦・ホンダ会長、中国、値引き競争激化 (日経・16面)

ひとくちコメント

ぽかぽか陽気の正月三が日が終わった。元日の実業団対抗駅伝ではトヨタ自動車が2年連続3度目、箱根大学駅伝競走では青山学院大学が同じく2年連続2度目の優勝などと、幸先の良いスタートを切った人もいる。

きょうから仕事始めの会社もあるようだが、気になるのは、2016年はどんな年になるのか。1月1日付の日経には、恒例の主要企業の経営者20人が占う2016年の景気と株式相場の見通しを取り上げていた。

それによると、景気は「新興国経済の減速の影響が和らぐ中、雇用・所得環境の改善を支えに個人消費が回復し、足踏みを脱するとの見方でほぼ一致」とみている。一方、株価は「18人が高値2万2000円以上」を予想している。

自動車業界からは昨年同様に富士重工業の吉永泰之社長が回答しているが、株式相場は「高値2万1000円(7月)、安値は1万8000円(12月)」と慎重な見通しである。

読売は3日付で経営トップ30人に実施した「新春・景気アンケート」の結果を掲載。「景気が足踏み状態を抜け出し、順調に回復する」とみる経営者が多数を占めたという。自動車業界からはホンダの八郷隆弘社長が登場しているが、読者が気になる「日経平均株価」、それに「自社の目標と課題」については無回答だった。

そのホンダだが、きょうの読売が「ホンダ・GM提携拡大、PHV共同開発」という大見出しで、1面のトップ記事として報じている。記事によると、ホンダと米ゼネラル・モーターズの「両社は現在、燃料電池車(FCV)に限って共同開発しているが、対象を次世代エコカーの主流になるとされるプラグインハイブリッド車(PHV)にも広げる」としている。

もっともホンダとGMの提携拡大ニュースは、これまでも「環境・安全技術」などについて他紙が取り上げていた。きょうの読売は「PHVにも広げる」ことで「最終調整に入った」という以外は具体的なことは余り見当たらない。

新年早々の1面トップは「冬のお化け」とも言われ、話題性を優先し拡大解釈して取り上げる観測記事も多い。すでに共同開発中のFCVが、両社間でどこまで進展しているのかどうかなど、もう一歩踏み込んだ内容も知りたいところである。

《福田俊之》

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