VWジャパン、パサート など投入で「先進予防安全」を強化…2015年

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VW パサートヴァリアント
VW パサートヴァリアント 全 8 枚 拡大写真

フォルクスワーゲングループジャパンの2015年のテーマの一つに、先進予防安全テクノロジーの強化があり、そのテーマに沿って新型『パサート』が導入された。

VWは2012年に追突被害軽減回避ブレーキ(シティエマージェンシーブレーキ)をエントリーモデルの『up!』全車に標準装備して以降、「様々なモデルにこうした自動運転技術の礎ともいえる数多くの先進予防安全技術の採用を進めてきた」と述べるのは、同社マーケティング本部プロダクト・マーケティング課プロダクトマネージャーの沢村武史氏だ。

そして、この先進予防安全テクノロジーを満載した最新モデルが2015年7月に発表した新型パサートシリーズで、10個の先進安全装備を標準で装着している。その中でも沢村さんは、世界初となる「トラフィックアシスト」(渋滞時追従支援システム)を強調。これまでのレーンキープアシストでは対応できなかった時速60km未満の低速域でもレーンガイダンスを行う機能だ。

具体的にはアダプティブクルーズコントロールとレーンアシストを統合制御することで、車両が進行方向と左右を絶えずモニタリングしながら自動的にステアリング、アクセル、そしてブレーキ操作を行うもの。「まさに自動運転の領域に一歩踏み込んだ機能。新型パサートに搭載する先進安全装備は、このクラスを代表する競合モデルであっても未だに設定されていないものが多いので、新型パサートの競争力がずば抜けているかがわかるだろう」とした。

また、9月に仕様変更した『シャラン』においても、プリクラッシュブレーキシステム「フロントアシスト」を全車標準装備したほか、後席一体型チャイルドシートのインテグレーテッドチャイルドシートを新たにオプション設定するなど、「大切な家族や友人を乗せる機会の多いミニバンとして、安全性をより一層高めている」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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