【メルセデスベンツ C350e】PHVの走りを最大限引き出す「インテリジェントアクセルペダル」

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メルセデス・ベンツ C350e アバンギャルド
メルセデス・ベンツ C350e アバンギャルド 全 8 枚 拡大写真

メルセデスベンツ『Cクラス』に、プラグインハイブリッドの『C350e』が追加された。

C350eのパワートレインは、『C250スポーツ』に搭載されている2リットル直噴直列4気筒ガソリンエンジンに、ブースト機能を併せ持つ高出力のモーターを組み合わせたものだ。システム全体で最高出力 279馬力、最大トルクは 600Nmを発生する。

メルセデス・ベンツ日本製品広報課の嶋田智美さんによると、「燃費はJC08モードで約17km/リットル前後。モーター走行を加味した欧州複合モード燃費では、41.7km/リットルから47.6km/リットルだ」と述べる。搭載されるリチウムイオンバッテリーの容量は6.2kWh。その充電時間は「 AC 200ボルト電源で約4時間。エンジンのチャージモードを選択すると約40分で充電ができる」(嶋田さん)。電気モーターでのみでの最高速度は130km/h、航続距離は約30kmである。

このリチウムイオンバッテリーはラゲージスペースに搭載されているが、嶋田さんは「容量は十分に確保されており、セダンで335リットル、ステーションワゴンで 350から 1370リットルある」と話す。

C350eの大きな特徴のひとつに“インテリジェントアクセルペダル”があると嶋田さんはいう。このペダルには効率的に走行するためにプレッシャーポイント機能と、ダブルパルス機能というふたつの機能が備わっている。プレッシャーポイント機能は、モーター走行の際に、エンジンが始動するポイントをアクセルペダルの電気的な抵抗で教えてくれるというもの。「モーター走行時と、プレッシャーポイントを超えてからの抵抗が少し変わることで、ドライバーが右足でエンジンが始動し、ハイブリッド走行に切り替わるタイミングを把握できる機能だ」と説明。

ダブルパルス機能は、レーダーを用いて先行車両との距離と速度差を計測。アクセルペダルから足を離す適切なタイミングを2回のノックパルスでアクセルペダルを通じて教えてくれるものだ。「これも無駄なアクセルや、ブレーキを踏むようなペダルワークを防ぐものになっている」と述べた。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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