VWジャパン、e-up!導入は見送り…e-モビリティ戦略の主軸をPHEVにシフト

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VWe-ゴルフとe-up!
VWe-ゴルフとe-up! 全 3 枚 拡大写真

フォルクスワーゲン グループ ジャパン(VGJ)は1月12日、「フォルクスワーゲンの安全に対する考え方の訴求」「パワートレインの新方針」「ライフスタイルに合わせたモデルバリエーションの拡充」の3つを軸にした、今後のプロダクト戦略を発表した。

VGJでは従来、安全思想や先進安全技術などについては、車種ごとに訴求を展開してきた。今後はVWの先進安全技術による包括的な安全対策により、運転者、同乗者、さらには周囲の車や歩行者を事故被害から保護するための総合安全コンセプト「Volkswagen オールイン・セーフティ」の下、より分かりやすく顧客に伝える活動を行っていく。

VGJのe-モビリティ戦略については、これまで、2014年10月に電気自動車(EV)『e-up!』と『e-ゴルフ』の導入を発表したものの、急速充電システムが国内の急速充電器のすべてに対応していないことが判明し、デリバリーを延期。一方、VW初のプラグインハイブリッド(PHEV)である『ゴルフ GTE』をe-モビリティ商品の第一弾として昨秋に販売を開始した。

今後は、e-モビリティのモデルラインアップを見直したうえで、当面は利用環境を選ばないPHEVを主軸に据えた展開を進めていく。今年は、昨年導入したゴルフGTEに続いて、『パサートGTE』を導入。一方、EVについては、e-up!の導入を見送り、e-ゴルフについては、より長い航続距離を実現する新型にて導入を検討する。

パワートレインの拡充に関しては、ガソリンエンジンのTSIが引き続きメインとなるが、PHEVの拡充に加え、ディーゼルエンジンの導入も引き続き検討していく。

また2016年は、新型『ゴルフ トゥーラン』、コンパクトSUVの新型『ティグアン』を中心に、PHEVのパサートGTEや、運転の楽しさを追求したスペシャルモデルなどを積極的に導入し、顧客のライフスタイルにあった、魅力的な商品展開を行っていく。

《纐纈敏也@DAYS》

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