【オートモーティブワールド16】日産佐藤部長「クルマの価値がハードからソフトにシフトする」

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日産自動車・技術企画部の佐藤学部長は、1月13日に開幕したオートモーティブワールド2016の専門技術セミナーに登壇し、クルマの電動化、知能化が進むことで、クルマの価値割合がハードウェアよりもソフトウェアにシフトしていくとの考えを示した。

佐藤部長は「クルマの電子制御の拡大によって、プログラムの量は10年間で5倍に増えたが、今後さまざまな電動化、知能化の機能が進化することに伴って、こうした傾向はさらに強まっていく」と指摘。

さらに「現時点でのクルマの価値は、エンジンの出力や静粛性、インテリアやエクステリアさらにはパネルの合わせ品質など、ほとんどがハードウェアの性能に根ざしている。ところが2020年に向けてクルマの電動化、知能化が加速すれば、よりクルマの価値が『気が利いている』という機能の部分が多くなってくると考えられる」と強調した。

その上で「そうすると例えば自動運転に代表されるように、クルマがドライバーと一緒になってより安全な運転や意志に合った走りをするといった価値を生み出すために、よりソフトウェアの進化が求められる」と述べた。

また「走る、曲がる、止まるといった自動車の基本的な性能のベースとなるプラットフォームの上に、ドライバーや乗員の方々が快適な移動を実現するためのインテリアや空調、オーディオなどの要素を持ったアッパーボディで構成されているというのが現在の一般的なクルマ造りの概念だが、電動化や知能化が進むと、こういたクルマの概念は、ハードウェアとソフトウェア、家電品またはパーソナルコンピューターと共通するような考え方、概念が重要になってくる」との見方も示した。

《小松哲也》

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