【オートモーティブワールド16】次世代モビリティの開発拠点を目指す…いわて産業振興センター

自動車 ビジネス 国内マーケット
いわて産業振興センターが製作した「ショーケースカー」
いわて産業振興センターが製作した「ショーケースカー」 全 4 枚 拡大写真

「オートモーティブワールド2016」では地方自治体が主体となって出展するケースが少なくなかった。その一つがいわて産業振興センターで、ブース内に「ショーケースカー」と名付けた車両を展示した。

「県内で自動車に関してどんなものがつくられ、どんな研究をしているのかを見える化したのがこの車なんです。この車には40の企業・大学がつくった部品160点がつけられています」と同センター関係者は説明する。

同センターは文部科学省の支援を得て、5年前に「いわて環境と人に優しい次世代モビリティ開発拠点」を目指してプロジェクトをスタート。現在、ステップ2の段階に入り、産学官連携で試作品づくりを進めている。その典型的なものが漆塗りを生かしたハンドルだそうだ。

「岩手県は漆の国内生産量の70%を占めており、それを使った伝統産業も多い。ハンドルはその伝統技術との融合で生まれた製品で、高級車に導入できないかと考えています。今後は南部鉄器や琥珀などの技術を活かした自動車部品もつくっていきたい」と同センター関係者は話す。

今後は岩手らしいコンセプトカーをつくり、このプロジェクトを通じて岩手に付加価値と同時に雇用を生み、震災復興につなげていく計画だ。

《山田清志》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ホンダ株主総会で三部社長「完全否定ではない」日産との経営統合に“未練”[新聞ウォッチ]
  2. トヨタの顧客は1億5000万台…バリューチェーンで財務基盤強化
  3. トヨタ『プリウスPHEV』、黒が冴える「ナイトシェード」設定
  4. ついにハイブリッド化! 新型トヨタ『ランドクルーザー300』の発表にSNSでは「バク売れの予感」など話題に
  5. 【スズキ ソリオ 新型試乗】乗り心地と静粛性はクラストップ、だが「損をしている」と思うのは…中村孝仁
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  3. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  4. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る