【オートモーティブワールド16】リコーの3Dプリンター、造形品は実際の製品として使用可能

自動車 ビジネス 企業動向
リコーの3Dプリンター「AM S5500P」
リコーの3Dプリンター「AM S5500P」 全 2 枚 拡大写真

事務機器メーカーの大手、リコーは「オートモーティブワールド2016」に昨年10月に発売した最新の3Dプリンターを出展した。「AM S5500P」と名付けられたそれは、これまでのものと大きな違いを持っているという。

「通常、3Dプリンターでつくった造形品は機能を評価するための模型や試作品として使用することがほとんどで、実際の製品として使用することはありません。しかし、この商品でつくった造形品は実際の商品として使えるのです。これがこの3Dプリンターの最大の特徴です」と同社関係者は強調する。

そして、実際にその製品を見せてくれたが、金型でつくった製品と区別ができないほどの出来映えだ。なんでもポリプロピレンなど耐久・耐熱性に優れた樹脂素材を材料として使うことができるので、強度に優れた造形品をつくることができるとのことだ。

「昨年ドイツの展示会に初出展したところ、自動車関連企業の人たちが非常に興味を示してくれました」と同社関係者。3Dプリンターは米国やイスラエルの企業が圧倒的に強いが、リコーはこの商品でつくった造形品の良さをアピールし、なんとかその牙城を崩していこうと考えている。ちなみに価格は7500万円だ。

《山田清志》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. もしも「タイプ992」が初代911をオマージュした世界線だったら…? ウクライナのデザイナーが再解釈
  2. 「ベントレー史上最大のデザイン革命」初のコンセプトEVは、全長5m超えの3名乗りクーペ
  3. 「鈴鹿8耐」最注目のヤマハ車は完全新作の『YZF-R9』! 150万円を切るなら「ブレイクの予感」しかない
  4. バイクの外観を損ねない!超強力マグネットのスマホホルダー「フリークマウント2.0」に新色5色
  5. まさに水上のスポーツカー!ブラバスの「電動ジェットボード」登場、世界77台限定で340万円
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  4. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る