東芝、イーサネットAVB規格対応の次世代車載情報通信システム向けICを開発

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TC9560XBG
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東芝セミコンダクター&ストレージは、イーサネットAVB規格対応の次世代車載情報通信システム向けとテレマティクス向けブリッジICの新製品「TC9560XBG」、同製品にCAN-FD機能を追加した「TC9560AXBG」を開発し、サンプル出荷を開始した。量産開始は今年10月の予定。

車載通信ネットワークではリアルタイム性、信頼性が重視されており、通信タイミングの同期やパケットの優先付けによって、安定した信頼性のあるデータ通信を可能にするイーサネットAVBの導入に関心が高まっている。車載通信ネットワークは年々複雑になっており、ネットワークの最適化が求められるとともに、次世代車載情報通信システム(IVI)、先進運転支援システム(ADAS)では、高解像度画像情報や高性能センサ情報をリアルタイムに処理することが必要。

また、複数の通信規格に対応した複雑なワイヤーハーネスは、製造コストの上昇を招き、重量増加が車の燃費に悪影響となる。

イーサネットAVB導入は、車の製造コストや車の重量を抑えることにも有効。同社では、イーサネットAVB規格に対応したブリッジICを新たに開発し、市場の要求にあった車載通信ネットワークの構築に貢献する。

新製品は、イーサネットAVB規格に属するIEEE 802.1ASとIEEE 802.1Qavに準拠し、信頼性と品質を確保、低遅延を可能にした。高速データ転送が可能なギガビットイーサネット(10/100/1000Mbps)にも対応する。

新製品はイーサネットAVBとオーディオ、ビデオ、データの各種インターフェースを搭載し、テレマティクスユニットや、次世代車載情報通信システムのブリッジICとしてオーディオ、ビデオ、データ通信を行う車載IPネットワーク構築に適した製品となる。

低消費電力モードでは、常温で0.25mWを実現するように設計、低消費電力モードからの復帰も100msと市場要求に応えた短時間の復帰を実現する。

新製品は、車載ICの品質試験規格AEC-Q100 Grade 3に準拠する予定。

《レスポンス編集部》

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