【スズキ イグニス】シンプルかつ記憶に残るデザイン、エスクードやセルボなどの要素も

自動車 ニューモデル 新型車
スズキ イグニス
スズキ イグニス 全 8 枚 拡大写真

スズキは東京モーターショー2015や東京オートサロン2016に出展したコンパクトクロスオーバー、『イグニス』を2月18日より発売。そのデザインのコンセプトは“シンプルアイコニック、シンプルスタンダード”だという。

そう話すのは、同社四輪技術本部四輪デザイン部エクステリア課長の山本雄高さんだ。「複雑なデザインをするのではなく、単純でありながら、パッと見て印象に残るようなデザインが狙いだ」と話す。従ってイグニスは、複雑な形を用いず、大きな面でボディを作り、そこに四隅に張り出すようにタイヤを配置。フロントフェイスは黒以外にシルバーのラインを入れ、そこに強い眼力のランプが付いている。「そのように非常に分かりやすく、一度見たら記憶に残るようにデザインしている」という。

しかし、「シンプルだけでは簡素で殺風景なクルマになってしまうので、きちんと記憶に残るデザインにすることは難しかった」と山本さん。そこで一番力を入れたのは、プロポーションだ。「ボディとタイヤの関係や、ボディの絞り込み方、ベルトラインの高さ、そしてガラスとボディのバランスなどに気を遣いデザインした」と説明した。

さて、このイグニスにはスズキのDNAがちりばめられている。山本さんは、「スズキも長い期間クルマを作っており、記憶に残るクルマもある。そういったクルマの延長線上にイグニスがあることを表現したかった。そこでヘリテージ的な要素を取り入れているのだ」と述べる。具体的には、フロントフェンダーのガーニッシュは『エスクード』をモチーフにしており、フロントのヘッドライト周りは『セルボ』を、Aピラー等をブラックアウトし、ガラスが途切れなく続くように見せているのは『スイフト』から。そして、Cピラーの造形やエアアウトレット風のキャラクターやサイドウインドウグラフィックは『フロンテクーペ』をイメージしている。

山本さんは、「そういった要素を入れることで、スズキの血を受け継いでいるクルマだということを表現した」とし、それらを現代風にアレンジし盛り込んでいることを語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  2. 中国マイクロEV『小馬』10万台を販売した「かわいいペット」戦略
  3. 快進撃のヤマハ、次は「親しみやすいスーパースポーツ」で勝負!?「鈴鹿8耐2025」注目の1台
  4. 日本初のクルマ専用「除湿剤」が登場、最長180日間快適に
  5. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る