BMW、プラグインハイブリッドでも「駆け抜ける歓び」…車種に応じたシステム

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BMW 330e(左)と225xeアクティブツアラー(右)
BMW 330e(左)と225xeアクティブツアラー(右) 全 8 枚 拡大写真

BMWグループジャパンは、プラグインハイブリッドモデルの『330e』と『225xeアクティブツアラー』を発表。どちらもゼロエミッション走行が可能で、環境にやさしいだけではなく、BMWブランドの価値である“駆け抜ける歓び”を犠牲にせずに実現しているという。

「これはBMW『i3』や、『i8』を含めたBMWの電動化技術eドライブを採用するモデルの特徴で、ユーザーに我慢を強いてエコを実現するのではなく、これまでと変わらない運転する喜びに加え、環境問題に対応する喜びをも実現してくれるモデルだ」と話すのは、BMWグループジャパンBMWブランド・マネジメントディビジョンプロダクト・マーケティングマネジャーの岡田裕治氏。

現在BMWでは 2014年にプラグインハイブリッドスポーツカーのi8、2015年9月に『X5』のプラグインハイブリッドモデル、『X5 xDrive40e』を導入。そして今回330e、225xeアクティブツアラーがラインナップに加わることで、BMWのプラグインハイブリッドモデルは4モデルとなった。さらに今年度中には7シリーズのプラグインハイブリッドモデル、『740e』を追加導入する計画だ。「このようにBMWでは様々なモデルにハイブリッドモデル、プラグインハイブリッドモデルを展開する」という。

一方、「BMWは単一のプラグインハイブリッドシステムを全てのモデルで使い回すということはせず、それぞれのモデルの特徴に応じて、システムを使い分ける」と岡田氏。具体的には、「非常にスポーティーなデザインを身にまとったi8の場合は、それゆえにデザイン上の制約が非常に大きかったので、電気モーターをフロントに、エンジンをリアに並列に配置し、前輪駆動、後輪駆動、四輪駆動を使い分けている」と説明。また、クルマの中央部分に通常のプロペラシャフトに変えて、重量の重いリチウムイオンバッテリーを配置することで、スポーツカーならではの最適な重量配分を実現している。

また、「オフロードでもオンロードでも、優れた性能を発揮するスポーツアクティビティービークルのX5では、エンジンと電気モーターを直列に配置し常に四輪を駆動するシステムを採用している」と述べ、そのクルマの特性に応じてハイブリッドシステムを変更していることを語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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