鈴鹿サーキットのEVカート、オートサロンでお披露目…サーキット・チャレンジャー

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操作は全て手もとで行う。テレビゲーム世代にも訴求したい。
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日本を代表する国際的な自動車レースのサーキットである鈴鹿サーキット。実はその開設にあたっては当初から、一部のコアな自動車ファンの為の二輪も含めての自動車レースだけを念頭にしたものではなかった。

今も併設される遊園地モートピアが賑わいを見せるが、全ての人に有益で、全ての人が楽しめるもの。そうした理念がサーキット開設当初からあったのだ。一緒に楽しみ、みながモビリイティに触れる機会になるようにと、今までにも独自のアトラクションを開発。古くはモータリゼーションに、今でも世代を超えたコミュニケーションの真ん中にあるモビリティを提案して来たと言っても良いだろう。そんな鈴鹿サーキットにこの春新しいアトラクションがお目見えする。それが「Circuit Challenger(サーキット・チャレンジャー)」である。

クルマを操る歓び。言うのは簡単だが、免許がない人、クルマなどが身近にない人にとって、これを体験しようと思うとその機会というのは貴重だ。とくに最近では、様々な事情からクルマをあきらめざるを得ない人も少なくない。しかし、たとえばサーキットを自分で走る体験ができるとなったらどうだろう。そこに行くことさえできればもっと多くの人が「実際に走ってみる」体験を可能になるのではないだろうか。

F1日本グランプリが開催される鈴鹿サーキットの国際レーシングコース(東コース、一周2.243km)を、最新の技術を惜しみなく投入したEVマシンを操って「自分で走る」ことができる新感覚アトラクション。それがサーキット・チャレンジャーだ。先に閉幕した東京オートサロンの中で、サーキット・チャレンジャーが2016年3月19日にオープンすると発表された。

開発にはレーシングドライバーの佐藤琢磨選手がプロジェクトアドバイザーとして参加。発表の時にも我々メディアの前で「ヘルメットのいらない速度で風を感じながらの走りはF1でも味わえない心地よさがある」と魅力を語ってくれた。今回は誰でも扱える「ハードルの低さ」と同時に、簡単には攻略できない「チャレンジする奥深さ」を参加した人皆に感じてもらえるセッティングが肝だという。

オートサロンの会場でも二周ほど体験試乗する機会があったが、本来は全域が「トルクバンド」のような電動ゴーカートとは一線を画した、意図的に狭めたトルクバンドとそれぞれを使いこなすのに必要なシフトチェンジスキルを磨く必要性があることを、短い時間で体感することができた。

さらにはEVが故に容易に解析することができるドライブレコードを元に数値化。もっと上手く走りたいと思わずにはいられない仕掛けも容易に実現する。手元で操作できる為、体格の差が影響しないと言う部分も小さな子供にも乗ってもらいたいという想いを感じる。しかし、こうした諸々のアトラクションは、子供ばかりではなく大人にも人気が出そうな予感も感じさせる。近く試乗会もあるそうだが、鈴鹿のコースを実際に走る、オープンの時がただただ待ち遠しい。

《中込健太郎》

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