【日産 リーフ 試乗】出先で充電ばかりに振り回されるケースも減った…藤島知子

試乗記 国産車
日産 リーフ
日産 リーフ 全 8 枚 拡大写真

電気自動車(EV)『リーフ』の2度目のマイナーチェンジが行われた。最大のトピックは30kWhのバッテリーを搭載する仕様が選べるようになったこと。JC08モードの航続距離は24kWhが228kmなのに対し、30kWh仕様は280kmに延長。出先で急速充電をする場合は、これまで同様に30分でおよそ80%充電できる。

いまやハイブリッドカーなどですっかり静かなクルマに慣れたものだが、リーフは静かか?といえば、それほど静かでもない。モーターのみで走るので、エンジン的な音からは解放されるが、走行中は下回りからロードノイズが響いてくる。

電欠すれば身動きがとれなくなるEVは、遠出する際などでは継ぎ足し充電が欠かせない。その点、30kWhの仕様の場合、カタログ値+αの航続距離が増したことで、電装品を使ったり、シートヒーターを活用することに後ろめたさを感じにくくなった。

また、ナビの充電スポット検索が走りながらリアルタイムで更新できるようになり、新たに追加された最新の充電スポット情報もスマートに得やすくなった。航続距離の拡大を含め、出先で充電ばかりに振り回されるケースも減り、自分の行動パターンに合わせて臨機応変に対応できることがEVライフを充実させていくことに繋がりそうだ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★
オススメ度:★★★

藤島知子|モータージャーナリスト
幼い頃からのクルマ好きが高じて、2002年からワンメイクレースに挑戦。市販車からフォーミュラカーに至るまで、ジャンルを問わず、さまざまなレースに参加している。2007年にはマツダロードスターレースで女性初のクラス優勝を獲得した経験をもつ。現在はクルマの楽しさを多くの人に伝えようと、自動車専門誌、一般誌、TV、WEB媒体を通じて活動中。走り好きの目線と女性の目線の両方向から、カーライフ全般をサポートしている。COTYの選考基準は、クルマと共に過ごす日常において、気持ちを豊かにしてくれるクルマかどうかに焦点を当てる。

《藤島知子》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  2. セリカに次ぐ「リフトバック」採用のカローラは、50年経ってもスタイリッシュ【懐かしのカーカタログ】
  3. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  4. 【マツダ CX-60 XD SP 新型試乗】やっぱり素のディーゼルが一番…中村孝仁
  5. シートに座ると自動で送風開始、取り付け簡単「クールカーシート」2モデルが発売
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る