【オーディオ教養強化辞典】カーオーディオでの再生帯域の注意点

自動車 テクノロジー カーナビ/カーオーディオ新製品

年齢にもよるが、人の可聴周波数は、一般的に20Hz~20kHzだと言われている。

楽器の中で幅広い音域を放つピアノで例えると88鍵盤の場合、一番低い音は(ラの音)27.5Hz。一番高い音は(ドの音)4,186Hz。ドラムのシンバルなどの音は7,000Hz前後。テノールでは250Hzから。ソプラノでは1kHzという。

しかし楽器や肉声には倍音(ハーモニックス)成分が多く含まれており、整数倍、奇数倍もあり、例えば基音が440Hzなら4倍の1,760Hzという音も同時に発生。このハーモニックス成分は楽器の種類で分配も量も異なる。また、再現される音場が違えば、感じ方も変わってくる。木材を多く使ったホールとコンクリートのホールでは同じピアノでも、違うピアノのように聞こえる。

さて、カーオーディオ機器における再生帯域の注意点は何だろう。人が聴こえる周波数をクリアしているスペックであることが前提だが、20Hz~20kHzという帯域をフラットに再生することは案外難しい。とくに低音域の再現性はウーファーユニットの選択、取り付け工夫が大きく関係する。カーオーディオではドアにセットされたウーファーユニットの改善を行うことで明瞭度が上がり、かつトゥイーターの繋がりも良くなる。楽音の基音成分の多くは中低域に依存している。適切なミッドウーファーの施工と音調整は手を抜くことはできない。

【オーディオ教養強化辞典】可聴帯域・周波数について

《永松巌》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 日産『GT-R』をオリジナルアルミボディでカスタム、「R356」がふるさと納税の返礼品に…三重県明和町
  2. ついに巨大グリルがなくなる!? ガソリンエンジン搭載BMW『M3』次期型、ノイエクラッセ採用で2027年登場
  3. ランクル最小モデル登場!トヨタ『ランドクルーザーFJ』世界初公開、日本発売は2026年央頃に
  4. 大人の秘密基地のキャンピングカー提案、「TRIP BLACK EDITION」出展へ…ジャパンモビリティショー2025
  5. 新型センチュリーは2ドアに、レクサス『LS』は6輪ミニバンに大変身…土曜ニュースランキング
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る