トヨタ大竹常務「アメリカは安定的な推移が見込まれている」

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トヨタ自動車の大竹哲也常務役員は2月5日に都内で開いた決算会見で主力のアメリカ市場について「安定的な推移が見込まれている」とした上で、「前年比で少し拡大していく」との見通しを示した。

大竹常務は「アメリカの経済状況、例えば住宅市場、雇用環境、それからガソリンが安いことも含めて経済堅調ということで、自動車のマーケットにおいてはかなり追い風になる部分があるのではないかと思う。1750万台程度、前年比で少し拡大していくのではないかと考えている」と述べた。

実際、トヨタの北米での販売台数も伸びており、2015年度の販売計画を従来に比べて2万台上積みし287万台とした。前年度との比較では5.7%の伸びを見込むことになる。

その一方で北米の2015年度第3四半期(10-12月期)営業利益は前年同期比15.5%減と落ち込んでいるのが現状。大竹常務は「北米の販売台数は増加しているが、実はカムリの台数が少し減少していることもあって、北米での生産台数が少し減少になっている面がある。台あたりのインセンティブも前年と比べると増加している。それからアメリカドルとカナダドルの関係でカナダドルが弱くなっていることで、為替のインパクトが出て、減益になった」と説明した。

さらに「北米のマーケットは小型トラック、SUVの構成比が約6割に到達するくらいウェートが増えている。トヨタの需給をみても小型トラック、SUVはかなり高回転の販売になっており、能力を増強する活動はきちきっと続けている。一方で、いわゆる鮮度が落ちている車、あるいは市場自体の減少が激しいところについては台数を支えるためにも少しお金がかかっている」とも語っていた。

《小松哲也》

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