市光工業が発表した2015年4-12月期(第3四半期)の連結決算は、為替差損がプラスからマイナスに転じたため、経常利益が前年同期比13.8%減の10億7200万円と減益となった。
売上高は同13.0%増の752億9300万円と増収となった。用品事業が市場低迷の影響を受けたものの、中国の関係会社の完全子会社化やタイ子会社の自動車部品の売上げが増加したため。
営業利益は、タイ子会社の赤字幅が縮小したため、6億3600万円の黒字に転換した。前年同期は4億7100万円の赤字だった。
一方、同社は、自動車用ランプ取引の独占禁止法違反に伴って、取引先と協議してきたが、和解金10億円を支払うことで合意、特別損失に計上した。この結果、四半期純利益は同65.8%減の6億3600万円となった。
通期業績見通しは前回予想を据え置いた。