【トヨタ プリウス 試乗】E-Fourの走りはシリーズ&歴代最高…島崎七生人

試乗記 国産車
トヨタ プリウス Aプレミアム ツーリングセレクション E-Four
トヨタ プリウス Aプレミアム ツーリングセレクション E-Four 全 8 枚 拡大写真

E-Fourすなわち4輪駆動車は、『プリウス』ファンには待たれていたモデルだっただろう。北国のユーザーに限らず、最近では地域を問わず予期せず雪に見舞われることも。そうした際の備えとしてもより心強い。

早速試乗してみたが、これが「超いいね!」だった。なんとなれば、乗り心地がヒタッとしていて、かつ重厚感もあり、きわめて快適だったから。乗り味に関して、シリーズ中トップであるだけでなく、歴代『プリウス』中で最高レベルだと断言していい。

車重は1460kg(前/後=850/610kg)あり、いかにもこの重さがクルマ全体の“波長”をバランスよく整えている…といえばいいか。当然ながら燃費性能は34.0km/リットルと相応の数値が示されているが、そこは『プリウス』、実際問題として激しく燃費が悪化することはないはず。一方でインジケーターを見ていると、ドライのオンロードでもちょっとした急加速を与えると、スッと後輪をモーターが回す。安心感はなかなかだ。

しっかりと手応えを残したステアリングもいい。また低重心が新型の売りだが、ヒタッと快適な乗り味を保ったまま、高速コーナリングも安定してこなす。GTサルーン…そう呼びたくなったことは、もちろん『プリウス』の試乗では生まれて初めてである。

すでに10万台超の受注があったこと、そして4WD車でこれだけの走りをモノにしていること…。こうなると、アクの強い外観スタイルや、インテリアの妙に浮いて見える白いパネルに“意見”を言っている場合ではなくなってきてしまった…そんな気がする。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  2. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  3. 【マツダ CX-60 XD SP 新型試乗】やっぱり素のディーゼルが一番…中村孝仁
  4. セリカに次ぐ「リフトバック」採用のカローラは、50年経ってもスタイリッシュ【懐かしのカーカタログ】
  5. シートに座ると自動で送風開始、取り付け簡単「クールカーシート」2モデルが発売
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  2. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
ランキングをもっと見る