発着地とそこを結ぶ線を見える化…“ライブ産直”のシンプルな販売と輸送

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ジュピターショップチャンネルが報道公開した「トルトコミテ」撮影現場。群馬県富岡市南蛇井で群馬ブランドいちご「やよいひめ」を育てる岡野さんのビニールハウスにて
ジュピターショップチャンネルが報道公開した「トルトコミテ」撮影現場。群馬県富岡市南蛇井で群馬ブランドいちご「やよいひめ」を育てる岡野さんのビニールハウスにて 全 16 枚 拡大写真

全国の海産・農産物の産地からライブストリーミング配信し、「最も食べごろ」のタイミングで発送する「トルトコミテ」(ジュピターショップチャンネル)は、ネット上で生産者の顔や収穫風景などが見えるほか、「シンプルな流通も見える」という。

同社が2月中旬に公開した、群馬県富岡市のいちご農家では、群馬のいちごブランド「やよいひめ」を育てる岡田公映さんと、彼を撮影・配信するJA甘楽富岡・高田知尚さんの姿があった。同コンテンツの撮影は、同社のカメラクルーやキャストなどは参加せず、ほとんどが“自前”だ。

やよいひめは、これまでの“農協ルート”では群馬県どまり。県外へ出たとしても、関東の一部にしか流通していなかった。ところが、高田さんがスマホやタブレットで撮影し、配信を始めたところ、「九州や大阪といった行き先が多くなった」という。

「船上や港、畑から食材がとれる瞬間をストリーミング配信することで、食材の“いま”がダイレクトに伝わる。食材が生まれた地の風景や、育てた人がわかる」と話すのは同社の垣内俊さん。

「流通もシンプル。特別なロジスティクスなどは使わず、出荷は産地で行ってもらい、配送は、ショップチャンネルの一般的な配送システム(佐川急便)を活用するだけ」(垣内さん)

このシンプルな輸送について高田さんは、「自分たちのつくったものが、どこで売られているか、どの飲食店などで使われているかが、従来の流通ではわかりづらかった。ストリーミング配信による売り方だと、どこに届いたかがわかるところもいい」と話していた。

岡野さんの育てたいちごを見ながら高田さんは、「多くの人に知ってもらって、また食べたいと思ってもらうには、いまの物流を超えたチャレンジが必要だった。栃木の『とちおとめ』、福岡の『かあまおう』といった“J1の赤い常勝軍団”と肩を並べられるように、生産量・販売量、品質を向上させて、群馬のやよいひめを全国へ、世界へ届けたい」とも語った。

《レスポンス編集部》

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