【キャデラック エスカレード 試乗】スーパーヘビー級のボディは威風堂々の走り…松下宏

試乗記 輸入車
キャデラック エスカレード
キャデラック エスカレード 全 18 枚 拡大写真

でかい。とてつもなくでかい。これがクルマのスケールかと思うくらいにでかい。3サイズは全長5195mm×全幅2065mm×全高1910mmで、どれをとっても最大級のサイズだ。

【画像全18枚】

乗り降りするのも大変だなと思ったら、ドアを開けるとサイドステップが迫(せ)り出してきて、乗降性は案外と悪くはなかった。ステップの迫り出し方は調整することも可能だ。

高い位置にある運転席に座ると前方視界が大きく開ける。最小回転半径も大きいから取り回しは大変だが、ボディの見切りは良いので前進時には余り神経質にならずにすむ。後退時にはリヤビューカメラに頼ることになる。

インテリアはキャデラックらしいラグジュアリーな雰囲気にあふれていて、快適装備が満載されている。ナパセミアニリンのレザーシートは、18ウェイのパワーシートでマッサージ機能まで付いている。この機能は車載用としては最高水準のもので、しっかりと体をほぐしてくれる。快適なドライブが楽しめた。

快適装備だけでなく、安全装備もエマージェンシーブレーキやアダプティブ・クルーズコントロールなど、充実した仕様を備えている。

車両重量は2650kgに達する。V型8気筒6.2リッターのOHV仕様エンジンは、313kW/623N・mのパワー&トルクによって、スーパーヘビー級のボディをぐいぐいと力強く押し出していく。外観デザインから受ける印象だけでなく、走りそのものも威風堂々といった感じだ。

意外に良かったのは乗り心地だ。『エスカレード』はトラック系のシャシーの上に豪華装備のSUVボディを乗せたモデルであるのは変わらないが、先代モデルに比べて乗り心地は格段に改善されていて、乗用車感覚の快適性を備えていた。

このサイズのボディで左ハンドル車だけの設定である上、1246万円(オプションも含めると1300万円超)の価格だから、だれにでも勧められるクルマではないが、余裕のある人にとっては面白いクルマになるのだろう。レクサス『LX570』も1100万円の価格で販売されている。

■5つ星評価
パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★
オススメ度:★

松下宏|自動車評論家
1951年群馬県前橋市生まれ。自動車業界誌記者、クルマ雑誌編集者を経てフリーランサーに。税金、保険、諸費用など、クルマとお金に関係する経済的な話に強いことで知られる。ほぼ毎日、ネット上に日記を執筆中。

《松下宏》

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