東レは2月12日、タイのチョンブリ県シラチャにおいて、カーボン複合素材部品の新工場の開所式を開催した。
この新工場は、東レの製造子会社、カーボンマジック・タイランドの生産拠点。新工場は、2014年5月に発表した東レ・カーボンマジックおよびカーボンマジック・タイランドの生産能力増強の一環となる。
両社の生産増強は、プレミアムカーや二輪バイクなど従来からの得意分野だけでなく、航空機や列車、さらには車椅子や義足といった新規分野でも設計・試作・量産依頼が急増しているため、これらの市場のニーズへ対応していく目的がある。
東レグループでは、東レ・カーボンマジックをコンポジット事業の中核拠点として位置づけ。海外コンポジット拠点と連携して、自動車分野だけでなく、CFRP部品の市場開拓や適用拡大を目指す。
東レの日覺昭廣社長は、「素材メーカーの東レの技術力を象徴する製品、炭素繊維コンポジットを、タイ王国、チョンブリ県と手を携えて拡大していくことは、この上ない喜び」とコメントしている。