【ホンダ オデッセイ 改良新型】ホンダセンシングに新機能「歩行者事故低減ステアリング」

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ホンダ オデッセイ ハイブリッド
ホンダ オデッセイ ハイブリッド 全 6 枚 拡大写真

2月5日に発売された、ホンダ『オデッセイ ハイブリッド』。同時にガソリンモデルのマイナーチェンジも行われた。ホンダの安全運転支援システム「ホンダセンシング」を標準装備とするグレードも格段に増え、その安全性能を高めている。

前回のマイナーチェンジは昨年一月に行われたが、その際に初めて搭載されたのがホンダセンシングだ。「昨年ホンダセンシングを搭載したが、今回のハイブリッドが出るのにあたって、歩行者事故低減ステアリングの機能を追加しました」と言うのは、安全運転支援を担当する中村武文氏。

歩行者事故低減ステアリングとは、約10~40km/hで走行中に車線を外れ、路側帯の歩行者と衝突しそうな際、音と表示で警告。ステアリングも制御し、回避操作を支援するというもの。

『レジェンド』のホンダセンシングにはすでに搭載されているというこの新機能。あくまで歩行者が路側帯にいる場合に車線をはみ出さない機能なので、歩行者が道路に出てきてしまっている際には、衝突軽減ブレーキ(ぶつかりそうな際に自動でかかるブレーキ)が作動するという。

元々搭載されていた路外逸脱抑制機能(車線逸脱防止機能)との違いについては、「車速の条件が違う」という中村氏。「歩行者事故低減ステアリングは約10~40km/hの低速域、路外逸脱抑制機能は主に高速道路を想定しているので、60km/h以上で車線をはみ出さない機能になる」。

歩行者の検知にはミリ波レーダーとカメラを使用しており、「ホンダセンシングでは両方を使っている機能が多い」としながらも、片方だけで作動する機能も一部あるとも。例えば誤発進抑制機能はレーダーだけ、路外逸脱抑制機能はカメラだけを使用している。

現在、オデッセイ、レジェンドのほか、『ジェイド』、『ステップワゴン』の4車種に搭載されているホンダセンシング。中村氏は、今回追加された歩行者事故低減ステアリングも今後他の車種に広がっていくと話す。

また、この他に今回のマイナーチェンジで少し変わったホンダセンシングの機能は、標識認識機能。これは道路標識を認識し、マルチインフォメーションディスプレイ(メーター中央にあるディスプレイ)に表示するものだが、今までのオデッセイでは白黒表示だったものが、今回のマイナーチェンジでハイブリッド、ガソリン車ともにカラー表示になり、見やすくなっている。

《関 航介》

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