【新聞ウォッチ】八郷社長「チーム・ホンダ」刷新、研究所社長に初代フィット開発者の松本専務

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ホンダの八郷隆弘社長(東京モーターショー15)
ホンダの八郷隆弘社長(東京モーターショー15) 全 2 枚 拡大写真

気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2016年2月24日付

●日航機165人緊急脱出、新千歳空港、エンジンから煙、離陸前の誘導路(読売・1面)

●新幹線内常に録画、JR東海(読売・38面)

●VWの日本法人新社長シェア氏(朝日・9面)

●ホンダ経営体制刷新、会長・副社長ら退任(朝日・9面)

●もとをたどれば、「レクサス」ラテン語「豪華」もじる(毎日・6面)

●ポルシェ新「911カレラ」ターボ初搭載、排気量少なく(産経・10面)

●塙前日産社長お別れの会に1600人(産経・10面)

●つながるF1挑むホンダ、日本IBMのIoT採用(日経・11面)

ひとくちコメント

「チーム・ホンダ」を掲げるホンダの八郷隆弘社長が就任1年目で新しい経営体制を発表した。

興味深いのは伊東孝紳前社長時代に経営を支えてきた代表権をもつ池史彦会長と岩村哲夫副社長が退任。国内営業を統括してきた峯川尚専務や昨年開発部門のトップとして、本田技術研究所の社長に就任したばかりの福尾幸一専務らも退任する。6月の株主総会後に退任する役員は7人にのぼる。

今回の刷新人事では、昨年は惨敗で終わったF1プロジェクトの総責任者を務めていた新井康久氏の退任も決まった。

一方、昇格組の顔ぶれをみると中国本部長などを歴任した倉石誠司 常務執行役員が代表権をもつ副社長執行役員に昇格するほか、本田技術研究所の社長には、初代の『フィット』の開発責任者をつとめた松本宜之専務が就任する。

また、小型ビジネス航空機「ホンダジェット」の開発に携わってきたホンダエアクラフトカンパニー社長の藤野道格執行役員は常務に昇格する。さらに、中国の東風本田汽車有限公司総経理の鈴木麻子氏が、女性初の執行役員に就任する。余談だが、自動車メーカーでは、すでに日産自動車では星野朝子氏が専務執行役員に就任している。NHKの朝の人気連ドラ「あさが来た」ではないが、名前の字は異なっても自動車業界で出世する女性は偶然にも「あさこ」のようだ。

ホンダではその時の社長だけが人事権をもつ。したがって、かつては論功行賞やお手盛りの“お友達人事”の色が濃かった例もあった。間もなく“仮免運転”を終える八郷社長だが、バッターホックスに立ってもはや“三振”をゆるす余裕はない。新メンバーがホームランはともかく、ヒットを打ち続けることができるかどうか。まずはお手並み拝見である。

《福田俊之》

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