気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2016年2月25日付
●シャープ再建策きょう決定、臨時取締役会、鴻海か革新機構か(読売・10面)
●シビック国内再投入、ホンダ2018年まで、セダン人気復調で(読売・10面)
●タカタ製、湿気の要因複合、エアバッグ不具合車メーカー側報告(朝日・3面)
●米自動車番付、スバル2位、トップ10に日本勢5ブランド(朝日・9面)
● タカタ経営支援「考えていない」ホンダ社長(毎日・7面)
●トヨタ初協議、労使に隔たり(産経・10面)
●EV電池材料4割増産、住友鉱山、3年で200億円投資(日経・17面)
●ガソリン2週ぶり下落、店頭113円(日経・25面)
ひとくちコメント
米国の有力な消費者団体専門誌の「コンシューマー・リポート」が公表した自動車ブランドの総合順位の動きが目まぐるしく、異変が起きた。
昨年まで3年連続で首位を維持していたトヨタ自動車の高級ブランド「レクサス」は3位に後退し、トップに躍り出たのは、昨年4位の独フォルクスワーゲン(VW)傘下の高級ブランド「アウディ」だった。
きょうの朝日などが報じているが「不正な排ガス規制逃れ問題に揺れるVWグループだが、アウディは路上テストで優秀な成績だったことや保有者からの修理報告が少なかったことなどが評価された」という。
異変はそればかりではない。トップ10の中に日本メーカーのブランドは5つ入ったが、日本勢の最高は2位の富士重工業の「スバル」。昨年の 5位からの躍進である。逆に昨年2位の「マツダ」は6位と順位を下げた。「トヨタ」も3位から8位に、「ホンダ」は8位から10位にそれぞれ後退した。
ドイツ勢は、首位の「アウディ」のほか、昨年6位だった「ポルシェ」が4位、「BMW」が昨年の10位から5位と順位を上げた。
米国勢でトップ10入りしたのはゼネラル・モーターズ(GM)の「ビュイック」が7位と、1ブランドだけ。韓国の「起亜」も9位と昨年と変わらなかった。
ブランド力は消費者がマイカーを購入するための大きな動機ともなるが、今回の順位を見ていて、ブランドの価値とは一体何かを改めて考えさせられる番付調査である。