【SUPER GT】GT500日産勢、体制発表会で意気込み語る…田中 新総監督「最終戦まで全4台が王座圏内に」

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28日に横浜本社ギャラリーで開催された日産の今季モータースポーツ活動計画発表会。
28日に横浜本社ギャラリーで開催された日産の今季モータースポーツ活動計画発表会。 全 8 枚 拡大写真

28日、横浜の日産グローバル本社ギャラリーにて「2016年 日産モータースポーツ活動計画発表会」が開催された。SUPER GTシリーズGT500クラスに『Nissan GT-R NISMO GT500』で参戦する4チームのドライバー、監督たちが多くのファンの前で新季への意気込みを語っている。

すでに26日にリリースで発表されたように、今季もGT500にはお馴染みの日産/NISMO勢4チームが参戦する。マシンに関しては「今季は規則により空力部品とサスペンション部品の開発が凍結となるため、15年仕様を基本的に継続することになる。エンジン性能の向上を図るとともに、各チームとタイヤメーカーがタイヤ性能向上を重点に開発を進めていく」(リリースより)。今年も4チームで3タイヤメーカー使用という、レクサスやホンダとは異なる陣容で日産勢は3連覇を目指す。

■2016年 日産 GT500クラス参戦ラインアップ
#1 松田次生&R.クインタレッリ(NISMO/鈴木豊/MI)
#12 安田裕信&J-P.デ・オリベイラ(IMPUL/星野一義/BS)
#24 佐々木大樹&柳田真孝(KONDO/近藤真彦/YH)
#46 本山哲&千代勝正(MOLA/大駅俊臣/MI)
(*カッコ内はチーム/監督名/タイヤ。MI=ミシュラン、BS=ブリヂストン、YH=ヨコハマ)

このうち、#1と#12の各コンビ、そして#24の佐々木と#46の本山は昨季からの留任で、#24の柳田も#46からの移籍。そのなかで、数少ないGT500のレギュラーシートを初めて射止めたのが千代(#46)である。全日本F3やGT300、そして欧州のブランパンや豪州のバサーストといったシリーズ/レースで活躍をおさめ、ついにハコ車最高峰参戦の機会を得た。しかも日産のレジェンドドライバーである大エース・本山とコンビを組んでの参戦となる。

千代のコメント
「1年目なのでいろんなことが初めてで、挑戦の年になると思います。経験したことない高い壁もあると思いますけど、海外で学んできたことを活かして、本山選手からもたくさん学んで、早く(チームの)戦力になれるよう頑張りたいです」。

2連覇中のNISMO(#1)は、クインタレッリがインフルエンザのためにこの日は欠席。僚友・松田は他チームの面々からチクチクと“口撃”を受けつつも、「3連覇、3連覇と言われますのでプレッシャーはかかりますが、初心に戻ってNISMOチームと一緒にやれれば、必ず達成できると思います」と力強く語っている。

また、この日は昨季限りで日産系チーム総監督を勇退した柿元邦彦氏への花束贈呈等も行なわれた。柿元氏はスピーチのなかで「個人的にはやりきったという想いもありますが、日産のモータースポーツは永遠でなければならないと思います」との熱い心情を語り、後任の田中利和氏(ニスモ常務執行役員)からは、「柿元さんは日産の、日本のモータースポーツの顔。喩えるなら長嶋茂雄さんのような人」との言葉もあるなど、まるで長嶋さんの現役引退時を彷彿とさせる会話のやり取りも。なお、柿元氏は今後もアンバサダーとして日産のSUPER GT参戦活動に参画することが発表されている。

レクサス、ホンダの反撃も予想される、14年規定車3シーズン目のGT500バトル。過去2年も日産(NISMO)が連覇したとはいえ、個々のレースに関しては特にレクサス勢との戦いは僅差の側面もあった。いずれにしても3連覇を目指す日産GT-R勢が今季も中心軸となるのは確実。田中総監督は「4チームすべてがチャンピオン獲得の権利を残して最終戦に臨むことが目標であり、そのための布陣」との自信と手応えを語ってもいる。

開幕ムードが徐々に高まりつつある2016年SUPER GTシリーズ。開幕戦は4月9~10日、岡山国際サーキットが舞台だ。

《遠藤俊幸》

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