【全日本トライアル】もう1位しかない…ヤマハ黒山健一が宣言

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全日本トライアル選手権に参戦するYAMAHA FACTORY RACING TEAM。木村治男監督(左)と黒山健一選手。
全日本トライアル選手権に参戦するYAMAHA FACTORY RACING TEAM。木村治男監督(左)と黒山健一選手。 全 9 枚 拡大写真

YAMAHA FACTORY RACING TEAMは、全日本トライアル選手権IA スーパーに今年も参戦する。ライダーはもちろん、黒山健一選手。3月1日、都内でおこなわれたヤマハ・モータースポーツ活動計画発表会にて、次のように述べた。

「単刀直入に言いますと、3年連続で2位となり、正直なところ悔しいだけのシーズンを3年間送っております。マシンのせいにしてしまえば簡単ですが、やはり自分自身の問題がほぼ100%で、この3年間チャンピオンを獲れずにいます」

「このシーズンオフはしっかりマシンに乗り込み、そしてバイクのレベルアップをやってきましたので、今年は間違いなく去年以上の成績、となるともう1位しかないです。チャンピオンを獲りに行きます!」

「細かいことを言えば、全7戦あるうちの4勝以上、そして結果的にチャンピオン。で、去年この時期に言っておりました3冠(トライアル、ロード、モトクロス)を獲るという大きな目標を目指します」

「昨季は中須賀選手だけがその目標を達成し、残念ながらトライアルとモトクロスは出来ずに終わりましたので、今年はぜひとも3冠を獲って、来年に繋げたいと思います」

そして、チームを率いる木村治男監督は闘志燃やすコメントで、会場の拍手を浴びた。

「ヤマハでトライアルの仕事をさせていただくようになって、今年で44年。私自身やってきたことに満足しておりまして、いつ引いてもいいという気持ちがあるのですが、ただひとつ思い残すことというか、心残りがあります」

「それは私の隣にいる優秀なトライアルライダー、彼(黒山選手)が3年間もトップに立てないでいるというこの事実。普段から彼は言い訳なしで、勝つこと、チャンピオンを獲ることが自分の仕事だと言っております。それが出来ていないのは、すべて私の責任です」

「ということで、彼が頂点にのぼれるように、私も何とか支援していこうという気持ちで今年も仕事を受けさせていただきました」

「今年のバイクはうまくできて、手応えを感じています。黒山選手がくれるコメントはやさしいものだけでなく、厳しいものもありますが、彼の表情や乗っている姿を見ると、これはいけるという感触です」

「ここで宣言します。今シーズン勝ちます。必ずチャンピオンを獲ります! これが有言実行になるか、ただのホラ吹きになるか、みなさんぜひ注目ください。そして、もしお時間が許せば、現地にもおいでいただけると嬉しいです」

全日本トライアル選手権は、3月13日(日)真壁トライアルランドで開幕となる。

《青木タカオ》

モーターサイクルジャーナリスト 青木タカオ

バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。多くの専門誌への試乗インプレッション寄稿で得た経験をもとにした独自の視点とともに、ビギナーの目線に絶えず立ち返ってわかりやすく解説。休日にバイクを楽しむ等身大のライダーそのものの感覚が幅広く支持され、現在多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアで執筆中。バイク関連著書もある。

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