【カストロールの"今" Vol.1】ダウンサイジングターボを支えるエンジンオイルとは

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【カストロールの"今" Vol.1】ダウンサイジングターボを支えるエンジンオイルとは 全 7 枚 拡大写真

カストロールと言えば、英国が誇る石油スーパーメジャー、BPの潤滑油ブランドである。モータースポーツの現場では、緑・赤・白のいわゆる「カストロールカラー」で、古くから知られているカストロールだが、実は今もなおエンジンオイルの最先端を担っている。BPが発行する自社メディア『BP Magazine』より最新のカストロールを紹介する。

◆ダウンサイジングターボを支えるエンジンオイル

「未来の車の設計と製造に最も影響を与える要素は何でしょうか?占い師に尋ねなくとも、21世紀半ばにはドライバーがよりクリーンで、より速く、より安い車を運転しているであろうことを予言できるでしょう。もちろん自動車産業は、これらのいくつかの目標の達成に向けて既に取り組み始めています。多くの場合、その背景にあるのは各国の法律や消費者需要です。自動車メーカーは、最新技術を用いてより小さく、しかしよりパワーがあり燃費の良いエンジンを製造できるようになりました。自動車メーカーの目標は、燃費向上、排出削減、そして高性能を実現することです。しかし、小型化、ターボ過給、そして最先端の設計を目指したことにより、過去30年間でエンジン圧力はほぼ倍増しています」

厳格化する環境基準に対応するために、小排気量のエンジンに過給器を搭載する「ダウンサイジングターボ」が、特に欧州車を中心にここ数年のトレンドとなっている。しかし、技術の発達によってもたらされた最新のエンジンには、これまでとは比にならない圧力が掛かっていると説明する。もっとも圧力が掛かるカムシャフト周辺は特にだが、これらのエンジンパーツ同士を保護するために、非常に薄いオイルの層(油膜)が必要になる。これがエンジンオイルの主な役割だ。

「現在、エンジンオイルは、以前に比べて高温高圧力の環境下で使用されています。このような課題に対処するために、BPの潤滑油事業に携わる化学者およびエンジニアは、カストロール エッジ製品群の油膜の強さに磨きをかける、新しい分子を生成しました」

エンジンが進化すればするほど、油膜の強いエンジンオイルが求められる。そこで開発されたのが、カストロール エッジだ。

◆油膜の強さを支えるチタン

カストロール エッジの特徴である油膜の強さを支えるのは、たゆまない研究開発の成果だとアメリカ・ニュージャージー州にあるウェイン・テクノロジーセンターでポリマー開発および乗用車向けオイル開発のチームリーダーを務めるマリオ・エスポジート氏は語る。

「研究に独創性を持つことは必要不可欠です。私たちは、独自の、独占所有権を持つ原材料を使用して潤滑油を作ることにより、差別化された『手作りの』製品を提供しています。カストロール エッジでは、潤滑油を強化する性能添加物を開発することを目標にしていました」

カストロールの化学者チームは、その分子を一から作り出したという。ポリマー研究責任者のリチャード・サウアー氏は次のように説明する。

「私たちは、求められる性能を持つエンジンオイル製品を完成するために、金属をポリマーに混ぜる方法についての研究を行いました。一般的には、機能性ポリマーは完成した化合物に強力な性能をもたらします。化学的性質の特定とともに、私たちは製品化の実現にも取り組みました」

「化学者たちは、求められた特性を示すチタン分子を見つけ出しました。これは、高圧力下で凍結圧力を変化させ、油膜を厚くし強化する添加物です。つまり、エンジン内部で、高圧下で接する面を強力に保護し、オイルのクッション効果によって金属面をより効果的に保護することができるのです」

「研究室での実験結果を裏付けるために、厳しい実証試験が必要となります。開発フェーズの1つである、オイルの調合と、摩擦を軽減し油膜の破損を防ぐチタンの効果のテストは、イギリス・パングボーンのカストロールのチームが行いました」

「テスト結果から、チタンFST(チタン油膜強化技術)により、カストロール エッジの油膜強度が倍になり、油膜の破損を防ぎ、摩擦を軽減することが明らかになりました。カストロールの専門家の7年に渡る努力は実を結んだのです」

ただ、製品が市場に出ることが目標ではない。カストロールの特許申請および実証実験担当上級アドバイザーのトニー・スミス氏は次のように語る。

「しかし、我々の仕事はそこで終わったわけではありません。カストロールの製品が市販されるようになっても、技術者は、いつ変わるともわからない法律による仕様の変更や、自動車メーカーによるエンジニアリングの進化に、常に注意を払わなければなりません。自動車メーカーが、エンジンをクリーンに動作させCo2排出を削減するような高品質のオイルを今後も求め続けることは、容易に想像できることなのです」

近年、電化パワートレインの進化が目覚ましいが、その一方で、コンベンショナルなガソリンエンジンも進化を続けている。その背景にエンジンオイルがあることは紛れもない事実である。カストロールでは、油膜の強さを特徴としたカストロール エッジによって、それを支えているのである。

カストロール エッジ商品サイト
全文はコチラ(英文)
『BP Magazine』

《レスポンス編集部》

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