【新聞ウォッチ】景気判断を下方修正、三井物産・三菱商事も赤字転落で「商社冬の時代」へ

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2016年3月24日付

●ベルギー同時テロ、自爆犯2人特定、パリ実行犯と関連か(読売・1面)

●景気判断5か月ぶり下げ、3月月例、消費、企業収益伸びず(読売・1面)

●自動運転社会2020年度にも、官民連携、専用道や通信規格整備へ(読売・8面)

●プリウス新型PHV今秋発売(読売・8面)

●VW進まぬ信頼回復、不正発覚から半年、米でのリコールめど立たず(朝日・8面)

●三井物産初の最終赤字、16年3月期、資源安で700億円(毎日・1面)

●国際自動車ショー開幕、注目日本車、NYにズラリ(産経・10面)

●三菱商事、初の連結赤字、今期最終、資源安で(日経・1面)

●東洋ゴム本社など捜索、大阪府警(日経・47面)

ひとくちコメント

日本列島の各地で桜の開花情報が伝わる季節になったが、なかなかお花見気分にはなれない消費者や企業も少なくないだろう。内閣府が公表した3月の月例経済報告で、国内の景気判断を昨年10月以来、5か月ぶりに下方修正したからだ。

年明け以降の株安・円高進行など、金融市場の動揺を受けて「個人消費や企業収益がふるわない」(読売)からだという。きょうの各紙が取り上げているが、東京は1面トップで「景気の減速、政府認める、企業も消費も好循環実現せず」とのタイトルで報じている。

日銀は、3月の景気判断として「緩やかな回復基調が続く」という部分は前月から据え置いたが、「このところ一部に弱さもみられる」としていた部分のうち、「一部に」を外したという。

そんな中、三井物産は業績予想を下方修正すると発表。銅や液化天然ガス(LNG)などの資源価格の下落を受け、従来予想(1900億円の黒字)から一転、2016年3月期連結決算の最終(当期)損益が700億円の赤字に陥る見通しという。三井物産が通期での連結最終赤字は財閥解体後の1947年に同社が発足以来のことらしい。

また、きょうの日経によると、三菱商事も「赤字額は1000億円台となりそう。資源に依存した大手商社の収益構造は見直しを迫られる」と伝えている。

ひと昔前も「商社冬の時代」とささやかれたこともあったが、お花見どころか冬ごもり状態のままでは国内景気は、なかなか良くならない。

《福田俊之》

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