カワサキのトップチームTeam GREENが、今年の鈴鹿8耐にレオン・ハスラムを起用し、柳川明、渡辺一樹の3人体制で臨むことを発表した。
柳川、渡辺ともに全日本JSB1000では新型ZX-10Rを駆るチャンピオン候補。この2人に、釈迦堂利郎監督は「今年は、レオン・ハスラムを起用します。鈴鹿8耐への復帰1年目は、ただ時間だけが過ぎて何も準備ができないまま終わった感じでした。そして2年目は、何が足りないか、どうすれば勝てるのかを考える余裕が生まれました。そして今年は、勝負をかけたい。そのために鈴鹿8耐で優勝経験のあるハスラムを起用することにしました」と語る。
そのハスラムは、2013年と2014年にMuSASHi RT HARC-PRO.から鈴鹿8耐に出場して連覇している。父親はロン・ハスラムで、1970年代から80年代にかけてロードレース世界選手権で活躍。絶妙なスタートダッシュから“ロケット”ロンの異名を持つライダーで、その息子レオンは“ポケット・ロケット”とも呼ばれている。
ロードレース世界選手権、スーパーバイク世界選手権を経て、現在はカワサキZX-10Rを駆りブリティッシュスーパーバイク(BSB)を戦うレオン・ハスラム。今年の鈴鹿8耐参戦に関して、「Team GREENのライダーに選ばれたことはとても光栄だし、再び鈴鹿8耐に出場できることは本当にうれしい」とBSBを通してコメントしている。
新型ZX-10Rを投入して、復帰3年目の戦いに挑むTeam GREEN。戦闘力は間違いなく高まっている。