【ニューヨークモーターショー16】日産 GT-R 2017年型、内外装の進化を見る

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日産 GT-R の2017年型(ニューヨークモーターショー16)
日産 GT-R の2017年型(ニューヨークモーターショー16) 全 30 枚 拡大写真

日産自動車が3月23日、ニューヨークモーターショー16で初公開した『GT-R』の2017年モデル。メカニズムだけでなく、内外装も進化している。

外観は、フロントからリアに至るまで、大幅にデザインを変更。フロントでは日産ブランドのデザイン言語、「Vモーション」を採用。マットクローム仕上げを施し、最新のメッシュパターンを採用した新造形グリルとした。この新グリルは、開口部の拡大により冷却性能を向上させながら、空気抵抗を低減することで、従来の空力性能の維持を可能にした。

また、グリルから流れる明快なキャラクターラインが特徴のエンジンフードは、剛性の向上により超高速域での変形を抑制。さらに、新形状のフロントスポイラーもレースカー直系の血統を感じさせるデザインであると同時に、高レベルのダウンフォースを保つ。サイドのデザインは、GT-Rらしい流線型のフォルムはそのままに、さらなる空気流改善のためにサイドシル前部を張り出させた。

リアでは、新形状のサイドアウトレットなど、空気流改善のためのデザインを採用。新デザインのシルバーフィニッシュのディフューザーを囲むバンパー下部と、ボディカラーを分けるラインは、リアビューをよりワイドでアグレッシブに見せるために高い位置に変更。こうした外観の変更が、よりスポーティでシャープに見せるだけでなく、空気抵抗、ダウンフォース、冷却性能という3つの性能を、高次元でバランスさせる。

内装も大幅に改良。インパネには、職人による精巧なステッチを施した高品質レザーを使用。コックピットには、安定感を演出する水平方向の流れを採用しつつ、メーターからセンターコンソールまで、ドライバーを包み込むように配置することで、ドライバー重視の空間を演出した。ナビゲーションのディスプレイは7インチから8インチに拡大し、操作性に優れた大型のアイコンを採用。また、カーボン製センターコンソール上にITコマンダーを配置することで、前方へ身を乗り出すことなく、モニターを操作できるようにした。

内外装には鮮やかな色を採用。ボディカラーでは「ブレイズメタリック」が新色。プレミアムエディション専用のセミアニリンレザーの内装には、これまでの「ブラック/アンバーレッド」、「ブラック/アイボリー」の2色に、「ブラック/サドルタン」と「サムライブラック」の新色2色を加え、合計4色から選択可能とした。

日産自動車の青木護エグゼクティブ・デザイン・ダイレクターは、「GT-Rは日産のドライビングパフォーマンスの象徴。深化はこれからも続く」と、コメントしている。

《森脇稔》

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