X線天文衛星「ひとみ」、5つの物体に分かれた可能性

宇宙 テクノロジー
X線天文衛星(ASTRO-H) 「ひとみ」軌道上外観図
X線天文衛星(ASTRO-H) 「ひとみ」軌道上外観図 全 1 枚 拡大写真

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、通信できない様態となっているX線天文衛星「ひとみ」(ASTRO-H)の状況を公表した。

国内外の地上局を用いて継続的に通信を試みているが、3月28日以降、衛星からの電波を2回の通信機会で受信した。1回目の受信は、内之浦宇宙空間観測所で3月28日22時頃、2回目がサンチャゴ局で3月29日0時半頃。両方とも極めて短い時間の受信で、衛星の状態は確認できていない。

一方、米国JSpOC(国防総省戦略軍統合宇宙運用センター)から3月26日10時42分頃に衛星が5つの物体に分かれたものと推定しているとの情報が公表されている。これについて、JAXAとして事実関係を確認するため、日本宇宙フォーラム所有の上齋原スペースガードセンター(KSGC)のレーダと美星スペースガードセンター(BSGC)の望遠鏡による観測を行っている。これまでのところ、BSGCで当初の「ひとみ」の軌道近傍に2つの物体を確認、KSGCでもそのうちの1つの物体を確認した。

サンチャゴ局で受信できた電波は、KSGCで観測した物体の軌道方向からのものであることを確認したとしている。

JAXAでは、JSpOCが公表している情報と今回の通信異常との関係について引き続き確認中としている。引き続き衛星の通信の復旧と原因調査について機構をあげて取り組むとしている。

《レスポンス編集部》

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