UDトラックスは、同社が所有する埼玉県の羽生工場を三菱重工業傘下のユニキャリアに譲渡すると発表した。
ユニキャリアは、産業革新機構と日立建機、日産自動車の3社が出資して設立した輸送機器メーカー。現在は、三菱重工業傘下でフォークリフト、コンテナキャリア、トランスファークレーン等、各種運搬機械の開発・製造および販売を行っている。
UDトラックス羽生工場では、現在同社向けトラック用マニュアルトランスミッションの生産を行っている。今回、羽生工場をユニキャリアに譲渡することで、上尾工場へ経営資源の集中を図り、生産体制の最適化を進める。UDトラックスは2014年にも、生産体制最適化策の一環として、ユニキャリアの子会社へ鴻巣工場を譲渡。今回の羽生工場でも、ビジネスパートナーであるユニキャリアとUDトラックスの事業戦略による狙いが一致したため、合意に至った。
羽生工場は、ユニキャリアへの譲渡後も、UDトラックス向けマニュアルトランスミッションの一部を継続的に生産する予定で、UDトラックスが当面の間、生産管理に携わる。その後、段階的にユニキャリアへ工場運営を移管し、両社は今後もビジネスパートナーとして、ともに事業の最適化を図る。