本州~北海道の寝台特急『カシオペア』早くも復活へ…ただしツアー専用

鉄道 企業動向
札幌発3月20日の運行をもって廃止された臨時寝台特急『カシオペア』。6月からツアー列車として復活する。
札幌発3月20日の運行をもって廃止された臨時寝台特急『カシオペア』。6月からツアー列車として復活する。 全 3 枚 拡大写真

JR東日本は4月6日、上野(東京都台東区)~札幌(札幌市北区)間の臨時寝台特急『カシオペア』で使用していたE26系客車について、6月から「ツアー専用臨時列車」として東日本エリアを中心に運行すると発表した。北海道への運転も行う。

発表によると、6・7月はツアー列車『カシオペアクルーズ』『カシオペア紀行』として運行。『クルーズ』は東北地方と北海道を周遊する。『紀行』は上野~札幌間の夜行寝台列車として、食堂車などによる食事サービスなどをあわせて運行する。定期運行の在来線旅客列車が廃止された青函トンネル(海峡線)も走る。

当面の運行日は、『クルーズ』が6月4~7日と7月2~5日。『紀行』は上野発が6月11・18・25日と7月9・16・23・30日、札幌発が6月12・19・26日と7月10・17・24・31日になる。8月以降の運行日は決定次第、案内される。

いずれもツアー専用列車としての運行となるため、駅窓口での一般発売は行わない。乗車に際しては旅行会社が企画する旅行商品を購入する必要がある。発売時期は4月下旬以降の予定だ。

『カシオペア』は1999年7月から運行を開始。2人用A寝台個室と食堂車、ラウンジ車で構成されたE26系客車を使用した豪華寝台列車だった。青函トンネルを通る北海道新幹線の開業に先立ち、一般発売の臨時列車としては札幌発3月20日の運行を最後に廃止。廃止直前には一般発売された『カシオペア』の切符がネットオークションで高騰し、問題になった。

《草町義和》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  2. 中国マイクロEV『小馬』10万台を販売した「かわいいペット」戦略
  3. 快進撃のヤマハ、次は「親しみやすいスーパースポーツ」で勝負!?「鈴鹿8耐2025」注目の1台
  4. ホンダ『プレリュード』新型、インドネシアでは「オールブラック」なプロトタイプを初公開
  5. 「日本版より洒落てる」2026年モデルの米国版トヨタ『カローラ』発表に、日本のファンも注目
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る