4月7日、インドネシアのジャカルタにあるジャカルタインターナショナルエキスポ(JI EXPO)において、「インドネシア国際モーターショー2016(IIMS)」のオープニングセレモニーが開催された。
昨年はインドネシア自動車工業会(ガイキンド)が主催する「ガイキンド・インドネシア国際オートショー(GIIAS)」と同時開催という異例の事態となったが、今年はIIMSが4月のこの時期に、GIIASは8月11日からと分けて開催することとなった。
オープニングセレモニーは、まず民族舞踊をベースとした新スタイルのフラッグダンスから始まり、その後国歌斉唱を経て午前9時からスタートした。主催者が挨拶した後、主賓として招かれたインドネシアの副大統領モハマッド・ユスフ・カラ氏が登場。インドネシアにおける自動車産業の重要性について語った。
その中で触れたのはは「国内の渋滞のひどさがクルマの販促に繋がっている」という点。つまり、「渋滞が酷くなると思うようにクルマが動けなくなり、それが却って家族にとって一台二台と所有欲を高めている」として笑いを誘ったのだ。
日本人的な感覚でいえば、渋滞が酷いならクルマを買わなくなるのではないかと思いがちだが、インドネシアでは国内の交通インフラが脆弱で移動するにはクルマに頼らざるを得ない。これがクルマへの所有欲につながっているというわけだ。
インドネシアを含め、東南アジアで開催されるモーターショーは、「新型車の発表の場」というよりも、どちらかといえば「実際にクルマを見て、その場で買う」というトレードショーの色彩が濃い。それだけに開催時間は一般人が来場しやすいよう午後9時まで開催。展開されるイベントも販売に直接つながる一般デーの方が盛り沢山用意されている様子だ。
IIMSは4月7日夜に入場料金が高いプレミアムデーを開催後、8日から17日まで一般に公開される。