【GARMIN eTrex 20xJ インプレ後編】気楽なトレッキングや、町歩きに連れて行きたいフレンドリーなハンディGPS

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本機の大きな特徴であるクリックスティック。慣れると非常に快適な入力装置だ
本機の大きな特徴であるクリックスティック。慣れると非常に快適な入力装置だ 全 12 枚 拡大写真

クリックスティックを中心とした操作性、慣れは必要だがありがたさも

では、GARMIN『eTrex 20xJ』を実際に使ってみよう。まず操作だが、本機は右手で握ったときに、すべての操作をその右手だけでできるようにボタンなどが配置されている。親指で押すことのできる本体右側面には電源/ライトボタンと戻るボタン、人差し指で押すことのできる左側にはメニューボタンとアップボタン、ダウンボタンがある。そして、本体正面、ディスプレイの上には、本機の特徴であるクリックスティックがある。

クリックスティックは一見すると小さなボタンのようだが、実はジョイスティックの先端だけがパネルから突き出している構造だ。これでカーソルやメニュー項目を上下、左右に移動できるだけでなく、クリック、つまり押すことで決定ボタンの役割もする。クリックスティックは操作性の面だけでなく、デザイン面でもeTrexのトレードマークとなっている。

そのクリックスティックを中心とした操作性だが、やはり少し慣れが必要だ。筆者の手が小さいせいもあるが、クリックスティックを操作するとき、本体左側のボタンを押すとき、右側のボタンを押すとき、それぞれ本体を持ち直さないと指が届かない。そのため、複雑な操作をするときは両手で操作したほうが早い。しかし、簡単な操作なら右手だけの操作はそれなり快適で、とくに歩きながら操作するときはそのありがたさがよくわかる。

しばらく使用して、クリックスティックは同じGARMINの高級ハンディGPSである『オレゴン』のタッチ操作よりもアドバンテージがあるように感じた。もっとも、これはディスプレイサイズや多機能性とも関連があり、オレゴンはタッチ操作との相性がいいのだろう。

◆本格的な登山よりもむしろ気楽なトレッキングや、町歩きに連れて行きたいフレンドリーなハンディGPS

基本的な使い方として、とりあえず現在地の地図を表示してみる。メニューから「地図」を選ぶだけなので簡単だ。ただし、この使い方をするだけなら、スマホの方がはるかにいいと誰でも思うだろう。Googleマップなどスマホの地図と比べれば、本機にプリインストールされている1/20万 日本全国地図はごく簡素なものでしかない。これはこの地図がお試し用のような簡易的な付属品だからであって、本機の真価を発揮させるには、前述のようにオプションの地図、とくに山岳地図と組み合わせることが必須だ。

しかし、同時に本機は、入門機として手軽さが大きな魅力でもある。オプション地図はそれなりの価格なので、プリインストールの地図のまま使うというのもありだろう。たとえばGPSロガーとして使うなら地図を見る必要はなく、カバンにでも放り込んでおくだけでいい。このとき、本機の機能の一つであるトリップコンピュータをリセットしておけば、1日の移動距離や平均速度、高度の変化などを記録することができる。

記録したGPSのデータはパソコンにコピーして、Googleアースに移動軌跡をオーバーレイ表示するといったことも可能だ。同様のことはスマートフォンでも可能だが、やはり専用のハードウエアである本機の方が何かと便利だ。スマートフォンをGPSロガーとして使用すると、あっという間にバッテリーが無くなってしまうという問題だけをとっても、スマートフォンをハンディGPSの代わりに使うのはやめておいた方がいい。

本機はほかにも様々な機能を持っており、目的地を設定してカーナビのようにルートガイドをさせることも可能だ。カーナビとして使うのはちょっと厳しいが、徒歩ナビ、自転車ナビとしてなら利用価値は高い。さらに、あらかじめ設定したポイントに近づくと知らせてくれる機能、日の出/日の入りや月の出/月の入りの時間が分かる機能、それにカレンダーやアラーム、ストップウォッチといった機能もある。

本機が最大限に能力を発揮するのはやはり海や山、それも素人は立ち入らないような険しい場所だろう。しかし、そういった用途なら上級モデルのMAPGPSやオレゴンが、よりふさわしい。本機はむしろ、気軽なトレッキングやハイキングに行くときに、バッグに入れておくのが似合う。もっと日常的な散歩やポタリング、観光旅行や町歩きにも、連れて行けば楽しさを広げてくれる

《山田正昭》

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