【VW ゴルフR 試乗】走りを楽しめるハイパワーエンジンにMTの組み合わせ…諸星陽一

試乗記 輸入車
VW ゴルフR
VW ゴルフR 全 9 枚 拡大写真

現行『ゴルフ』をベースに280馬力のハイパワーエンジンを搭載したモデルが『ゴルフR』。当初DSGのみの設定だったゴルフRに2015年6月、MTモデルが追加されている。

【画像全9枚】

ゴルフというベーシックなモデルにハイパワーエンジンを積む。古くからあるスポーティモデルの作り方で、おとなしい外観からは想像できないような高性能を誇り、かつてはこうしたクルマのことを「羊の皮を被った狼」と呼び、人気を博した。国産車ではこうしたクルマが減ってしまったが欧州ではいまだに根強い支持を受けている。

ゴルフRに好感を感じるのは、きちんと右ハンドルでMT仕様を作ってきたこと。一部のマニア向けに左ハンドルのMT仕様を輸入したモデルではなく、型式認定を受けた右ハンドルを輸入しているところだ。残念なのはウインカーレバーが左のままであるところ。ここまできっちりしてくれれば、より運転に集中できただろう。

さて、乗り味だ。FFで280馬力というのはクルマとしてかなりエキサイティングな仕様だと思う方も多いだろう。ゴルフRはFFではなくフルタイム4WD方式を採用。思っている以上に運転は楽だ。1速を選び、クラッチをつなぐとグイッと前に出て行く。パワーが有り余って難しいという印象はない。クラッチの重さも適度で、ミートの難しさもない。MTとしては扱いやすいタイプの設定だ。

2速、3速とシフトアップしていくがフィールもいい。FFベースなので多少シフトストロークは長めだが、タッチが確実なので気にならない。ペダルレイアウトもいいので、ヒールアンドトゥをしながらのシフトダウンもうまく決まる。

標準モデルより20mm低くなった車高に代表されるサスペションチューンはエキサイティングな走りを与えてくれる。エンジンのレスポンスがよく、アクセルペダルの操作による前後荷重移動もしやすい。さらにブレーキを使っての荷重移動はクルマの動きに自由度を増す。さらにコーナリング中イン側タイヤの空転を防止しヨーを増すXDSの働きで、限界時にも高いコーナリング特性を実現している。

MTモデルの価格は539万円でDSGより10万円安い。『シビックタイプR』が100万円程度安かったことを考えると、価格面ではもう少し頑張ってほしかった。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★

諸星陽一|モータージャーナリスト
自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

《諸星陽一》

諸星陽一

自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

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