10万円で「車内静粛化」作戦…プロショップが薦める初めてのカーオーディオ

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車内静粛化効果のある部材の一例。フェリソニ・DS-3.5WP&DS-1.5WP。
車内静粛化効果のある部材の一例。フェリソニ・DS-3.5WP&DS-1.5WP。 全 1 枚 拡大写真

カーオーディオに興味を持ちつつもなかなか実行に踏み切れないアナタに、“初めてのカーオーディオプラン”をご提案している。毎回テーマを絞り、それに即した具体的プランを実力ショップに訊き、その目的や利点を詳しく解説していく。

前回は、もっともスタンダードなアプローチである、「スピーカー交換」をテーマにお贈りしたが、今回はガラリと方向性を変え、「車内静粛化作戦」を取り上げる。

■「快適性が向上し、かつ、音楽も気持ち良く聴こえるようになる!」 by “施音人工房(さうんどこうぼう)”<福岡県>

まずは、福岡県の気鋭ショップ“施音人工房”の谷口さんにお訊きしたお話からご紹介していく。

最初に、「車内静粛化作戦」から入っていくことの意義からお訊きした。

「もちろんスピーカー交換や、サブウーファー追加から入っても良いのですが、1つの入り口として、こういったアプローチもアリだと思うんです。車内の快適性を上げれば、運転のストレスは確実に減ります。そして同時に、音楽の聴こえ方も変わってきます。それまでロードノイズにマスキングされていた低音がしっかり聴こえるようになりますし、全体的にもクリアになります。快適でかつ音も良い。お得な作戦だと言えるのではないでしょうか」

なるほどだ。では、具体的にはどのようなプランが考えられるのだろうか。

「10万円のご予算があるのなら、フロア全体、または天井全体の施工、どちらかをお薦めしたいですね。フロアに関しては10万円では収まらない車種も少なくないのですが、全体に施工するとかなり静かになりますよ。天井全体に施工しても、大きな効果を上げられます。フロア全体にやるよりも、こちらのほうが予算は少なくすみますし、その意味ではこちらもお薦めですね。ミニバンでも6、7万円くらいでいけますし、軽カーなら3万円くらいから可能です。

とはいえ、とにかく静かにしたいと考えるのであればやはり、フロアへの施工をお薦めします。路面からの騒音は大きいですから。そしてフロアは平らな面積が多いので、鉄板が振幅すると主に低周波を発生します。低周波は騒音として、不快感が大きいんですよ。

なお、車種によって費用が大きく変わってきますので、その点は頭に入れておいていただきたいですね。ミニバンと軽カーでは、フロアも天井も面積が違いますので、材料代も大きく異なります。また、フロアへの作業では、シートやコンソールを外しにくい車種があり、その場合も費用に違いが出てきます。

10万円と言わずに、2、3万円から始められるのでもいいと思います。フロアの足元だけとか、ボンネットとか。それらだけでも、相当な効果が感じられると思いますので」

予算に応じて、いろいろなプランを提案してもらえるとのことなので、お近くで車内の騒音が気になる方は、“施音人工房”までお気軽にお問い合わせを。

■「エコカーには特にお薦め。天井全体+初級スピーカー交換という作戦もアリ!」 by “ZEROBIT(ゼロビット)”<千葉県>

続いては、千葉県の老舗“ZEROBIT”の守谷さんにお訊きしたお話をご紹介していこう。守谷さんにも、「車内静粛化作戦」から入る妙味から教えていただいた。

「最近のエコカーはエンジン音が静かですから、その分、ロードノイズが目立つんですね。また、低燃費が追求され軽量化が進んでいて、鉄板自体も薄くなっている傾向があり、車内に入ってくる騒音の量も増えています。なので、静粛化は大きな効果を発揮します。行う価値は大きいですよね。

車内が静かになれば、音楽を聴く環境も整いますから、純正スピーカーのままでも音楽が気持ちよく聴けるようになります。後からスピーカーを換えるときにも、市販スピーカーの良さをより大きく感じられます。まずは車内を静かにしておくという作戦には、多々メリットがあると思います」

確かに、エコカーでは特に効果が大きそうだ。さて次には、具体的なメニューをお訊きした。

「10万円あれば、フロア全体への施工まで検討できますね。車種や使用する部材によっては10万円をオーバーすることもありますが、フロア全体への施工は効果も大きいですからお薦めです。

天井全体への施工+スピーカー交換、というプランも面白いと思います。天井全体への施工は、平均的には5、6万円、というところからでしょうか。スピーカーはエントリーグレードで、インナーバッフルもワンオフせずに市販品を使えば、なんとかスピーカー交換までいけると思います。車内が静かになりますから、エントリーグレードのスピーカーでも、純正スピーカーと比べてがらっと音が変わります。

あとは、フロントの両ドアの防振を3万円程度で行うというプランでも良いと思います。ドアに施工しても車内の静粛性はアップしますし、同時にスピーカーの音にも効きますから一石二鳥ですし、お薦めですね。

他にもお手軽なプランをいろいろとご提案できますから、車内の静粛化を図りながら、まずは“カーオーディオ・プロショップ”がどういうところなのかを体験していただけたらうれしいですね。お気軽にお越しください」

“カーオーディオ・プロショップ”は、車内の音響環境を整えることに関して多くのノウハウを持っている。そのノウハウは、車内を静かにすることにもそのまま応用できる。

車内の騒音が気になるというならば、“カーオーディオ・プロショップ”の門を叩こう。“プロショップ”が施工する「車内静粛化作戦」の効果を、ぜひともお試しを。

“プロショップ”が薦める初めてのカーオーディオ。Part.2 「車内静粛化作戦・10万円プラン」編

《太田祥三》

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