外国人需要増えるレンタルバイク、富裕層に人気

モーターサイクル 企業動向
日本をレンタルバイクを利用し、3泊4日でツーリングする台湾人グループ。
日本をレンタルバイクを利用し、3泊4日でツーリングする台湾人グループ。 全 8 枚 拡大写真

昨年(2015年)は1900万人を突破し、前年比4割増と右肩上がりで増え続ける訪日外国人観光客。和食、買い物、観光などなど目的は多様化しているが、なかにはバイクツーリングを楽しんでいる外国人ライダーもいる。

よく晴れたバイク日和の4月中旬の日曜日。箱根・十国峠レストハウスの駐車場には、台湾からのツーリンググループがいた。リーダーのコウさんは、台湾の旅行会社に勤め、添乗員として日本を訪れた回数はじつに300回超。日本語も巧みに話し、まさに日本を知り尽くしている。

「仕事で日本の美しい景色や素晴らしい文化に触れているうちに、プライベートでも来たいと思うようになりました。どうせなら大好きなバイクで走りたいと、ツーリングも10回以上しています」

数年前から年に2~3回ほどツーリングし、北海道や九州も走った。さらに、MotoGP日本グランプリや鈴鹿8時間耐久レースも観戦に来るという熱烈なバイク好きのコウさん。富士山周辺を3泊4日でまわる今回はSNSなどを通じ仲間を募り、総勢12名のメンバーでツーリング中だ。

バイクはいつもレンタル。コウさんが定期的に利用しているのはライコランド東雲店のレンタルバイクサービスで、同店によるサポートカーも頼りにしているという。

「メーカーを問わず最新型のバイクを借りることができ、サポートカーをお願いすれば荷物を運んでいただけるし、万が一トラブルがあったときも安心です」

そう話すコウさんが全幅の信頼を寄せているのが、ライコランド東雲店の土屋さん。今回もサポートカーを出して、3泊4日の行程をフルサポートしている。

「レンタルバイクを利用する海外からのお客様はとても増えています。日本へ何度か旅行に来て、もっと特別な体験がしたいと、バイクが好きな方々がツーリングに挑戦しているようです。特徴としては富裕層の方々だと思います。みなさんマナーが良く、ルールを守って楽しんでいただいています」

土屋さんによると、料金は大型バイクを利用して4日間で5万円程度(保険など含む)。グループツーリングの場合は、今回のようにサポートカーを出すこともでき、料金は要相談。途中、お土産を好きなだけ買えるし、道に迷う心配もない。

《青木タカオ》

モーターサイクルジャーナリスト 青木タカオ

バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。多くの専門誌への試乗インプレッション寄稿で得た経験をもとにした独自の視点とともに、ビギナーの目線に絶えず立ち返ってわかりやすく解説。休日にバイクを楽しむ等身大のライダーそのものの感覚が幅広く支持され、現在多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアで執筆中。バイク関連著書もある。

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