自動車整備士の人材確保・育成、能力に応じたインセンティブや定期昇給が必要…国交省の検討会が提言

自動車 社会 行政
国土交通省
国土交通省 全 2 枚 拡大写真
国土交通省は、自動車整備人材を確保・育成するための検討会報告書を公表した。

国交省の「自動車整備人材の確保・育成に関する検討会」では、自動車整備業が安定性や社会的貢献度などの魅力・重要性のある業種である一方で、給与や労働時間、労働環境・待遇に不満度が高いことが課題と確認した。

報告書では、これらの課題に対して、様々な能力の評価に対応したインセンティブ付与や、残業削減、育児等との両立のための柔軟なシフト設定などの先進事例をとりまとめた。

先進事例として、様々な能力の評価に対応したインセンティブ付与や定期昇給の実施(給与の上がる道筋を見せる)、管理職が余暇の充実を図るよう意識改革を実施すること、体に負担の少ない器具の導入など、可能な範囲からの環境改善、社内独自資格制度の創設によるモチベーション維持などをあげる。

今後、これらを業界全体で共有し、事業形態・規模に応じた対策を関係者が連携して検討・推進を図ることとする。

少子化やクルマ離れの進展、将来選択肢の多様化により、自動車整備士を目指す若者が激減する一方で、整備要員の高齢化が進展している。近い将来、人材不足が顕在化する可能性が大きくなっている。

整備要員の不足は、自動車の安全・環境を支える整備事業の基盤を揺るがすおそれがあり、早急に背景や原因に対応した効果的な対策を実施する必要がある。このため、昨年6月から「自動車整備人材の確保・育成に関する検討会」を開催、自動車整備業における労働環境、待遇の改善や女性の活用など、人材不足問題に対して、検討をしてきた。

今後、これらを業界全体で共有し、事業形態・規模等に応じた対策を関係者が連携して検討・推進を図る。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 日産の商用車200台超、英国ホテルチェーン大手が導入へ…価格や性能が決め手に
  2. 「本当に世に出るとは」車重わずか1トンで800馬力V12、「超アナログ」スーパーカー…新型車記事ランキング 8月
  3. 【DS N°8 新型試乗】ハンドリングはもはや「賢者」、フランス車の味わいを濃縮した極上の一台…南陽一浩
  4. 公道走行不可、メルセデスAMG最強「GT2エディションW16」発表…F1技術搭載で830馬力
  5. フェラーリ『テスタロッサ』復活、新世代電動スーパーカーは1050馬力
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る