九州新幹線、新水俣~鹿児島中央は再開へ…全線再開のめどたたず

鉄道 企業動向
九州新幹線や鹿児島本線が乗り入れている鹿児島中央駅。九州新幹線は4月20日から新水俣~鹿児島中央間のみ運転を再開する。
九州新幹線や鹿児島本線が乗り入れている鹿児島中央駅。九州新幹線は4月20日から新水俣~鹿児島中央間のみ運転を再開する。 全 4 枚 拡大写真

JR九州は4月20日、熊本地震の影響で全線の運転を見合わせている九州新幹線について、新水俣(熊本県水俣市)~鹿児島中央(鹿児島市)間のみ本数を減らして再開する。残る博多~新水俣間は、新玉名~新八代間を中心に施設の被害が激しく、全線再開のめどはたっていない。

同社が4月19日に発表した運行計画によると、下りは新水俣発~鹿児島中央着の『つばめ』を6~23時台に15本運行。他に川内発~鹿児島中央着の『つばめ』を6時台に1本運行する。上りも鹿児島中央発~新水俣着の『つばめ』を6~23時台に15本、鹿児島中央発~川内着の『つばめ』を23時台に1本、それぞれ運行する。

国土交通省や運輸安全委員会などがこれまでに発表したところによると、九州新幹線は4月14日夜に発生した地震で、熊本駅から車両基地の熊本総合車両所に向けて走っていた回送列車が6両全て脱線。さらに16日未明の地震により施設の被害も拡大している。

新玉名~熊本間では防音壁の落下や固定ボルトの浮き上がりが発生。高架橋柱のひびや調整桁のずれも確認された。このほか、沿線の煙突が倒れて線路をふさいだという。熊本駅では防風スクリーンや可動式ホーム柵、エスカレーターの一部が壊れた。

熊本~新八代間では、スラブ軌道の損傷、締結ボルトの破損、防音壁の落下、調整桁のずれ、高架橋柱のひびなどの被害が発生している。また、車庫への回送線の軌道にゆがみが発生しており、熊本総合車両所構内では路盤損傷、熊本保守基地では天井クレーンの落下が確認されている。新八代駅ではホーム桁が損傷した。

《草町義和》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 初の電動化、6気筒エンジン復活など話題満載!ポルシェ『911』最新世代「6モデル」を一挙スクープ
  2. 世界最高峰の装甲性能、新型SUV『アーセナル』間もなく発表へ…ティザー
  3. ホンダ『レブル250』ベースの新型コンプリート車発売!…4月の二輪車記事まとめ
  4. 総合商社恐るべし!? 伊藤忠がビッグモーター新会社へ社長・幹部ら50人超派遣[新聞ウォッチ]
  5. 「アルファード」フォロワー続々! 北京モーターショーで見た「衝撃の高級ミニバン」10選
  6. 選ぶのはどっち?『単筒式 vs 複筒式』サスペンションの内部構造を比較する~カスタムHOW TO~
  7. レイズ愛が海を渡る! 欲しいカラーを求めて逆輸入を敢行した強者ユーザー現る~2024 RAYS FAN MEETING~
  8. タミヤのフラッグシップ拠点、「プラモデルファクトリー」が移転 5月24日にリニューアル
  9. ルノー『キャプチャー』新型は都市型SUV市場をリードできるか[詳細画像]
  10. 熱き昭和のホンダ車が集結…第3回ホンダクラシックミーティング
ランキングをもっと見る