ハンドルを回さず引いて、内輪にブレーキをかけて曲がる…次世代電動アシストカー

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東京大学が公開した、押し引き型操舵システムとスキッドステアを組む『Stavic-4H』(次世代モビリティ展、千葉・幕張メッセ、4月20~22日)
東京大学が公開した、押し引き型操舵システムとスキッドステアを組む『Stavic-4H』(次世代モビリティ展、千葉・幕張メッセ、4月20~22日) 全 8 枚 拡大写真
東京大学は、次世代モビリティ展(千葉・幕張メッセ、4月20~22日)で、自動車部品メーカー・ジェイテクトと共同で研究する、押し引き型操舵システムとスキッドステアを組む『Stavic-4H』を公開。「直感的な操舵インターフェースで吸い込まれるようなステアが特徴」という。

Stavic-4Hは、従来の自動車のステアリングではなく、自転車のハンドルに似た“操縦かん”を押したり引いたりすることで、旋回・制動などを行う電動アシストつき人力車。ブレーキを片輪だけ効かせてクルマの方向を変えるスキッドステアも搭載し、「未体験の操舵感覚を体験できる」。

前2席の直下にメインアシストの自動車部品用モータがつき、後輪の中央に自転車用モータがサブアシストとして装着される。「左右どちらのドライバーがペダルを踏んでもバランスよく進む。ひとりでも走る」という。定員は4名、最高速度20km/h。

「操作感覚で特徴的なのは、押し引き型ハンドルとスキッドステア。操縦かんのように見えるけど、右へ曲がるために右にハンドルを回すのではなく、前後方向にレバーを押したり引いたりすることでクルマが左右へ曲がっていく。さらに、駆動力の差を利用したスキッドステアで、レバーを引いて内輪にブレーキをかけることで、カーブ内側に吸い込まれるような操舵感覚を体感できる」

後席には、垂直に立てられたステアリングが設置され、「後輪もステアする。4WSのイメージ」。同センターは、こうした近未来のモビリティを公開し、「自動車を題材とした工学教育に貢献(車両運動の体感)」「幅広い年齢層が直感的に運転できるモビリティ」を伝えている。

《レスポンス編集部》

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