【WEC 第1戦】アウディが失格裁定の受諾を表明…ポルシェ2号車の優勝が確定

モータースポーツ/エンタメ モータースポーツ
先頭ゴールしたアウディ7号車。
先頭ゴールしたアウディ7号車。 全 4 枚 拡大写真

21日、世界耐久選手権(WEC)開幕戦で7号車が先頭ゴールしながらも失格裁定を受けていたアウディ陣営(LMP1-Hクラス)が、これを受け容れることを表明。ポルシェ2号車の優勝が確定した。

【画像全4枚】

現地17日に英国シルバーストンで決勝レースが実施された今季のWEC開幕戦。アウディ、ポルシェ、トヨタの3大ワークスが戦う最高峰LMP1-Hクラスは、最終的に#7 アウディR18(M.ファスラー&A.ロッテラー&B.トレルイエ)がトップでチェッカーを受け、#2 ポルシェ919(R.デュマ&N.ジャニ&M.リーブ)が2番手、#6 トヨタTS050(S.サラザン&M.コンウェイ&小林可夢偉)が3番手というかたちでフィニッシュした。

しかしレース後の車検で、#7 アウディがスキッドブロックの厚みが規定を満たしていないとの件で失格裁定を受ける。スキッドブロックとは現代レースの多くで用いられている、車体底面の擦り板のこと。空力効果(コーナリング速度)抑制を狙った“規則に依る付加パーツ”である。

スキッドブロックが規定の厚みを満たしていないということは、空力抑制が正しく機能していない、つまり(一般論として)不当に空力効果を得ていた、という解釈により重罪に処されることが多い。ただ、レース中に削れる宿命にある位置のパーツで、しかもなるべくなら車高は下げたいのが基本。そのため、これまでも国内外のトップレースでしばしば今回のような“ドラマ”を生んできたのがスキッドブロック規定でもある。

アウディ側は当初、今回の失格裁定を不服としてアピール(抗議)の姿勢を見せていたが、最終的にはこれを受諾した。アウディ モータースポーツのウォルフガング・ウルリッヒ代表は、「レース中のマシンが予測外の“バウンシング”をしていたことで、スキッドブロックが想定以上に削れてしまった」という分析結果を示し、裁定の正当性を認めて「我々はそれを受け容れる」とコメントしている。

さらにウルリッヒ代表は「スキッドブロックの磨耗増を回避するのは我々の仕事だ」と語り、「このスポーツのためにも裁定を受け容れる。そして今季残りの8レースが、開幕戦と同じようにスリリングな展開となることを望んでいる」と、大局的な視点からも先々の戦いへと気持ちを切り替えたようだ。

これでポルシェ2号車の開幕戦優勝が確定。また、開幕戦終了時点のマニュファクチャラーズタイトル争いでは、トヨタが首位に立った。これは#6が2位となり、#5(A.デビッドソン&S.ブエミ&中嶋一貴)が他クラスとの接触起因らしきパンクを発端に大きく後退しながらも完走を果たしたことによるポイント首位奪取である。初戦終了段階での獲得ポイントはトヨタ=33、ポルシェ=25、アウディ=1。

WEC第2戦はベルギーのスパ・フランコルシャンが舞台。ポルシェは昨季のルマン24時間から続く連勝を「7」に更新したわけだが、スパでこれがさらに伸びるか、それともアウディが1年ぶりの勝利を得るのか、あるいはトヨタの巻き返しか。ルマン前哨戦でもあるスパ戦の決勝レースは5月7日に開催される。

《遠藤俊幸》

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 三菱『アウトランダーPHEV』が2028年フルモデルチェンジか!? 4モーター4WDの可能性も
  2. ホンダとオニツカタイガーがコラボ、「タイガーイエロー」の新型バイク『ミッド・スポーツ・コンセプト』初公開
  3. 【ホンダ シビックe:HEV RS 新型試乗】いつもの道でこそ輝く、爽快な走り
  4. 三菱『パジェロ』新型、プレス工業のフレーム採用…堅牢な構造を維持しながら生産性を高めたフレームを独自開発
  5. アウディ6車種858台リコール、燃料漏れ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 居眠り・脇見を監視、「DMS」を義務化…乗用車は2031年から、バス・トラックではすでに普及
  2. 【全文PDFプレカン】日産自動車 長期ビジョン発表会
  3. シェフラー、ヒューマノイドロボット向け成形波動ギアボックスを2027年量産開始…自動車向けノウハウ活用
  4. ポルシェはなぜブガッティを手放した? 10億ユーロで売却、選択と集中へ
  5. 光岡の新型オープン2シーター、写真公開…正式発表は11月26日
ランキングをもっと見る