【ボルボ XC90 新型】ツインチャージャーのPHEV、最強&低燃費「T8」登場

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ボルボ XC90 T8 Twin Engine AWD Inscription
ボルボ XC90 T8 Twin Engine AWD Inscription 全 56 枚 拡大写真

ボルボが満を持して発表したブランド最上級モデルの新型『XC90』は、プラットフォームからパワートレイン、そしてデザインに至るまで全てをボルボが手がけた、まさに新生ボルボのフラッグシップ車だ。そしてその頂点には、ボルボ初となる市販PHEV(プラグインハイブリッド車)「T8」が導入される。

新型XC90は、ベースグレードの「T5 AWD momentum」でも774万円、そして最上級グレードの「T8 Twin Engine AWD Inscription」では1009万円と、ボルボ車としては類を見ない超高級車だが、日本国内においても予想以上の売れ行きだという。2015年は500台程度の販売計画に対し、1月の発売以来すでに350台程度の受注があるそうだ。

中でも、最上級の「T8」は1000万円を超えるにもかかわらず、XC90の販売のおよそ15~20%を占めるという人気ぶり。現在販売店にはまだ試乗車がないため、全ての顧客が実車を見ずに購入しているということになる。新生ボルボのデザインや、ブランドを象徴する先進の安全性、そして最新のPHEVパワートレーンに対する期待の現れといえよう。ちなみに、1000万円を超えるボルボ車は、1980年代に登場したベルトーネデザインの『780クーペ』以来だという。

T8最大の特徴であるPHEVパワートレーンは、4気筒の2リットルガソリンターボエンジン+スーパーチャージャーに、リアを駆動するモーターを組み合わせたもの。モーター以外は中間グレードの「T6」と全く同じものだ。これに8速ATを組み合わせ、エンジンで320ps/400Nm、モーターで87ps/240Nmを発揮する。燃費はT6の11.7km/リットルに対し、ハイパワーでありながら15.3km/リットルを実現した。

モーターを駆使した走行モードの切り替えも可能。燃費に貢献する通常モード「Hybrid」から、モーターのみで走行する「Pure」、そして407ps/640Nmというパフォーマンスを解き放つ「Power」と、T8ならではの走りを楽しむことができる。特に「Power」はその大トルクによって、あらゆる速度域から2.3tのSUVとは思えぬほどの爆発的な加速力を味わえる。

また、バッテリーやモーターを組み込んだPHEVながら、荷室への犠牲を最小限に抑えているのもT8ならでは。ドライブシャフトに搭載する独自のバッテリーレイアウトと最新のAWDシステムによって、7人乗りを可能とした世界初のPHEVとなった。「XC90=7人乗りSUV」という先代からの価値を、見事に受け継いでいる。

《宮崎壮人》

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